B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

故人と遺族の思いを汲み 遺品整理で安らぎを提供
株式会社ティーマ 代表取締役 湯浅智仁

 
プロフィール 千葉県松戸市出身。大学では心理学を専攻。卒業後、父が経営する会社で一般廃棄物収集運搬業に従事した。その中で、遺品の整理でも事務的に業務を行わざるをえない状況にジレンマを抱き、遺品整理を専門的に行う(株)ティーマを設立。現在は不用品の収集運搬業で築いた不動産業者や解体業者、特殊清掃業者とのネットワークも活かし、遺品整理後の「見えない不安」に対してもトータルでサポートを行う。【ホームページ
 
 
 
両親が亡くなったあと、相続や各種手続きなどに頭を悩ませることが多い中、取り組まなければいけないのが遺品整理。故人が単身で暮らしていた場合は、整理後に空き家をどう処分するかということも考えねばならない。そんな先の見えない不安をできる限り解消したいと話すのが、株式会社ティーマの湯浅智仁代表取締役だ。遺品という故人の遺したメッセージに安心して向き合ってもらいたいとの思いで、今日も遺族の心に寄り添っている。
 
 
 

遺品整理士として心のこもった整理を行う

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 松戸遺品整理センターを運営する株式会社ティーマさん。以前、遺品整理のお仕事が登場するお芝居を見たことがあります。病院や葬儀関連の方以外で人の死に立ち会うお仕事といいますか、決して安易な覚悟ではできない職業なんだと、とても考えさせられる舞台でした。
 
湯浅 確かに実際の現場でも、必ずしもハッピーばかりではない仕事だと私も思います。
 
宮地 具体的な事業内容をうかがってもいいですか?
 
湯浅 貴重品や思い出の品を一つひとつ丁寧に取り扱い、ご家族の確認のもと分別したうえで、プロの作業員が不用品の処分とお部屋の清掃を行います。
 
宮地 プロということは、資格があるのでしょうか?
 
湯浅 遺品整理士という民間資格があり、私も取得しています。廃棄物の扱いについて法的な理解を持つとともに、気持ちのこもった遺品整理を行うための資格ですね。例えば、不用品となった遺品をどんな手段で処分するかなどを考えるんです。ちなみに私たちはお寺で供養をしていただいてから処分するようにしています。
 
宮地 不用品に対してそこまでしてくださるんですね。それだけでも遺族や故人の心を大事にしているのが伝わってきます!