型枠用鉄パイプの売り手と買い手を結ぶ仕事
澤田 鉄筋コンクリートの建物の建設に必要な、型枠工事に使用するものです。コンクリートを流し込む型枠を組み立てるとき、枠が崩れてしまわないように鉄パイプなどの資材でしっかりと固定するんです。内山さんも目にしたことがあるのでは?
内山 あ! 建設現場などに通りがかったときに、見たことあります。型枠を固定するための資材なんですね。
澤田 はい。弊社では型枠資材の鉄パイプの中でも、特に中古品を建設会社様から買い受け、整備をしたうえで資材を入手したいほかの建設会社様に販売しているんです。これはもともと、私の父が2008年から続けていた事業で、私は2014年にこちらへ転職してきて、2019年5月から代表を務めています。型枠資材の中古専門店は業界でも珍しいんですよ。
内山 鉄製の資材ですから繰り返し使えるんですよね。どのようにして中古ビジネスが成り立つのでしょうか。
澤田 資材は本来、20年や30年使い続けられるぐらい耐久性の高いものです。けれど、事業の移り変わりで今まで保有していた鉄パイプを減らしたいとか、新品を購入する際に、古くなった資材を下取りしてほしいとか、そういった事情で売却をお考えのケースは全国にたくさんあります。一方で、新しく会社を立ち上げるから資材がほしい事業者さんもいるので、双方の間を仲介するビジネスが成り立つわけです。