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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

障がいなんか関係ない あこがれの建設業で独立
小池興業 代表 安堵達也

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 群馬県前橋市の小池興業さんにお邪魔しています。2019年で24歳と、若さを誇る安堵代表の歩みをお聞かせください。
 
安堵 私は知的障がいがあり、以前は馬など動物の世話を仕事にしていました。でも、10代の頃に職業実習で経験した鳶にあこがれ、建設の職を志すようになったんです。それで、就労支援施設で仕事を探してもらい、解体・足場鳶・はつり工事という分野を知りました。ただ、どの建設会社にも「危険なので雇うことはできない」と言われてしまったんですよ。
 
吉井 それでも建設業界に進みたかった安堵代表のその後の行動が気になりますね。
 
安堵 私の意思を汲んでくれる会社さんが見つかり、運送会社に勤務しながら、土日だけ工事に出られるようになりました。そこで「障がいは関係ない」と言ってくださる方と出会ったこともあり、心を決めて、2019年9月、運送の仕事を続けながら当事業所を立ち上げたんです。
 
吉井 同じ障がいを抱えている人たちにとって、安堵代表の行動は「自分にもできる」と勇気を与えてくれますね。
 
安堵 そうだと嬉しいですね。実は、税務署に開業届を出すときに、知的障がい者だから断られるのではないかと思っていたんです(笑)。実際は税金を納めてきちんとしていれば、起業に支障はありません。私の就業に苦労した経験を活かし、知的障がい者でも経営者になれると、大勢の方に伝えていきたいですね。
 
吉井 これからが楽しみですね。あこがれの仕事で起業も果たし、お仕事の喜びを感じていることと思います。
 
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安堵 私が一番嬉しいのは、「小池興業に頼んで良かった」と言っていただけた瞬間ですね。将来の目標はいろいろありますよ。お客様やお取引先を大事にして、「前橋の解体・足場鳶・はつり工事なら小池興業だ」と信頼される会社になること、「自分も社長になりたい」と夢を持つスタッフを増やすこと。そして“3K”など建設業界のマイナスイメージを変えることです。そのためにも経験を積み、いずれは法人化したいですね!
 
吉井 安堵代表はとても柔らかいお人柄で、建設業界の印象が大きく変わりました。現場のお仕事は危ないことも多い中、夢を実現した安堵代表を私も応援しています。これからもますます頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様や周りの人から信頼を得て、職人さんと助け合うことで、仕事を楽しめるのかなと思っています。
(安堵達也)
 

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小池興業

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