谷口 繁忙期はこの工場内が機材や配管でいっぱいになるので、もっと壮観ですよ。でも、作業自体は意外と地道で、図面を参考に配管を組んだり加工したりと、基本的に手づくりのような形でやっています。
狩野 職人の手作業が必要な技術職というわけですね。僕も工業高校出身で溶接を経験したことがあり、仕上がりにセンスや性格が出ると実感したものです。谷口社長は長くこの業界にいるとお聞きしました。仕事で心がけていることがあればぜひ教えてください。
谷口 弊社は来年2020年で40周年を迎えます。決してその年月に慢心することなく、安全管理から徹底して丁寧な仕事をするように心がけています。
狩野 その姿勢でお客さんの信用を集めているからこそ、長く活躍できているわけですね。では、会社のポリシーとして大事にしていることは何でしょうか?
谷口 工期を絶対に守ることです。工期に間に合わなければ、工事の後の工程を担う業者さんにも迷惑がかかってしまいますからね。そのうえで、質も両立させないといけません。お客様の目的や使い勝手も考え、専務も含め、役職や立場を問わず全社的に情報共有して取り組んでいます。
狩野 プラント配管工事なら特に、ミスや納期遅れがあると、その後のリカバリーが大変そうだ!
谷口 ええ。仮に工場の稼働がストップすると、お客様に大きな損害を与えてしまいます。だから、絶対に納期を破るわけにはいかないんです。それに、プロとして対価をいただく以上は、お客様が満足できる仕上がりを提供するのは当たり前ですからね。
谷口 この業界の仕事にはきついイメージを持っている方が多いものの、人から感謝され、普通では身につかない技術を手に入れられる、やりがいのある仕事です。若い子は覚えも早いので、挑戦してほしいと思います。
狩野 大きな規模の仕事を手がけられるチャンスですし、自分の成長を実感しやすい仕事でもあるので、チャレンジしてもらいたいですね。僕も応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
工事が終わったときが一番感動しますね。自分のつくり上げたものが、形として残るのは大きな喜びになりますよ。そして何より、お客様に感謝していただけることが仕事の楽しみとなっています。
(谷口美秀)