B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

電気工事で社会を支える 高圧設備から個人宅まで
株式会社ナカムラ 代表取締役 中村一平

 
プロフィール 東京都出身。引っ越しのアルバイトを皮切りに、板金工、とび職、トラック運送などさまざまな職種を経験。21歳の時、知人の紹介がきっかけで電気工事の道に入る。難関で知られる第一種電気工事士資格を25歳で取得後は、工事の全工程を一人で任されるように。数々の実績でつけた自信をバネに、2019年2月(株)ナカムラを設立し、高圧受電設備工事を中心に手がけている。【ホームページ
 
 
 
株式会社ナカムラの中村一平代表取締役は、電気工事業界、とりわけ高圧受電設備工事の分野では若手の技術者にして経営者。先輩たちに絶対無理だと言われた第一種電気工事士資格を持ち前の負けん気で見事に取得した。時が経ち勇気を振り絞って設立した会社で、多くの顧客から厚い信頼を得ている。そんな中村社長に、自身で道を切り開いたこれまでの歩みと、電気工事という仕事について、そして現在の会社について語ってもらった。
 
 
 

さまざまな職種を経験し21歳で電気工事へ

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
鶴久 電気工事を専門に請け負う株式会社ナカムラさん。一口に電気工事と言っても内容はいろいろだと思います。御社の場合はどのような工事を手がけているのですか?
 
中村 法人向けの高圧受電設備工事がメインです。ほかに、重量物の搬入・据え付けや、ご用命とあらば、一般のご家庭の電気に関する工事もお任せください。
 
鶴久 対象を限定せず、柔軟に対応してくださるんですね。詳しくは後ほどうかがいましょう。まずは、中村社長が今のお仕事と出合って、起業に至るまでの話をお聞きしたいです。
 
中村 自分で働いてお金を稼ぐようになったのは、学生時代まで遡ります。我が家は5人兄弟で生活が楽じゃなかったものですから、長男として少しでも助けになればと、引っ越しのアルバイトをしたのが最初でした。
 
鶴久 学業と両立は大変だったでしょう。それからは?
 
中村 バイトの収入では飽き足らず、板金工の見習いになりました。しかし、下積み期間が長くて続けられなくなり、とび職、さらには長距離トラックのドライバーも経験して、電気工事業に足を踏み入れたのが21歳の時ですね。