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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

不妊治療で社会へ貢献 最新の卵子凍結にも精通
メディカルパーク横浜 院長 菊地盤

 
プロフィール 高知県県出身。1994年順天堂大学医学部を卒業。その後、産婦人科医として働きながら同大学順天堂医院産婦人科准教授などを経て、2015年順天堂大学浦安病院リプロダクションセンター長に就任した。同年、世界初となる公費助成による千葉県浦安市の「卵子凍結保存プロジェクト」責任者として活躍する。同プロジェクト終了後の2019年5月、不妊治療専門のメディカルパーク横浜を開院した。【ホームページ
 
 
 
順天堂大学医学部で産婦人科医療を追求し、先任准教授まで上り詰めた華々しい経歴を持つメディカルパーク横浜の菊地盤院長。執刀した腹腔鏡手術は6500件以上と、国内屈指の実績を誇る。2015年には千葉県浦安市とタッグを組み、公費助成による世界初の「卵子凍結保存プロジェクト」で世界を驚かせた。現在、不妊治療・卵子凍結という専門分野で新たなステージを歩む菊地院長に、不妊治療にかける熱い思いを語ってもらった。
 
 
 

気軽に立ち寄れる不妊治療専門クリニック

 
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インタビュアー 川上麻衣子(女優)
川上 不妊治療専門のメディカルパーク横浜さんは、従来のクリニックのイメージとはまったく違う明るく落ち着いた空間です。窓が多くて、自然光が柔らかく開放的な雰囲気を演出しています。入り口には医院の名前は記されているものの、中まで入って聞かなければ、何科なのかわかりませんね(笑)。
 
菊地 もともと居酒屋だった場所をクリニックに改装したので、レストランや美容サロンと勘違いして入ってこられる方もおられますね(笑)。日本ではまだまだ偏見の多い不妊治療です。一人でも多くの人が通いやすくなるよう工夫を凝らし、この外観と内装は意図的につくったんですよ。
 
川上 なるほど。私はスウェーデンで育ったので、日本の性教育の不十分さから不妊治療に偏見があるのはよくわかります。こういったエントランスであれば人目を気にする必要もなくなりますね。重い話になるケースが多くとも、オープンで前向きな気持ちになれるでしょう。実は私の友人も菊地院長にお世話になっているので、すでに親近感が湧いています。
 
菊地 私も驚きました。彼女の治療は無事終わり、今は用事がなくとも顔見せにクリニックに寄ってくれるんですよ。そういう一つひとつの積み重ねが私の財産になっていると実感しています。