福田 はい。「きらら」とは、もともと土浦市で開催されているお祭りのキャラクターである「キララちゃん」にあやかりました。土浦市内を走るコミュニティバス「キララちゃんバス」でも使われているなど、この地域ではキララちゃんは馴染み深い存在なんです。それに、ありきたりな社名だとあまりピンとこなかったので、なるべく目立ったほうが良いだろうと思いました(笑)。
芹那 地域に馴染みやすいように名付けたわけですね!
福田 ええ。それに「きらら」という言葉は、個人的にも馴染み深いものだったんです。と言うのも私は若い頃から音楽活動をしていて、さらに商工振興会の事務局長もしていた関係で、地域活性化のための歌や「キララちゃんバス」のイメージソングなどもつくって歌っています。それは、不動産会社の堅苦しいイメージをなくしたいと思ったのも大きな理由ですね。ちなみに芹那さんは、町の不動産会社にどんなイメージをお持ちですか?
芹那 古い建物に、気難しそうなおじいさんが座っていて、少し入りにくい・・・イメージですね。
福田 ちょっと敷居が高そうなイメージですよね。そこで、弊社では一般の方が持っている先入観を払拭するため、より気軽に相談しやすい不動産会社にしようと考えたんです。
芹那 確かに不動産は、契約や法律関係など一般の人にはわかりづらいと思います。でも、気軽に入りやすい不動産会社さんだと相談しやすくて良いですよね! 福田社長はもともと不動産業界のお仕事をしてきたんですか?
芹那 その頃から独立を考えていたんですか?
福田 支店長の頃は仕事への充実感を持っていたので、独立は考えていなかったですね。しかし、58歳の時に役職定年で管理職を外れる辞令を受け取りました。「時は今!」と天の声が聞こえました。定年退職まで一般職で仕事することも考えましたが、自分の経験を活かして、もっとやりがいのある仕事がしたいと退職し、独立したんです。また、生まれ育った地元地域に、自分で自由に考えて貢献したいとの思いも、独立する大きな原動力になりました。