後藤 はい。10代後半で京都染色工房に入門し、10年の修業を経て後藤染色工芸所を設立。その後1972年に株式会社そめ禅を立ち上げ、現在に至ります。世界民族衣装コンクールでの日本代表2位入賞をはじめ、喜びや苦労も含め、いろいろなことがありました。
タージン 具体的には、どのような作品を扱ってこられたのですか?
後藤 私が絵柄を施した反物による呉服はもちろん、小物など、さまざまなものがあります。新作の「純愛振袖」は、袂にフリンジを施した、伝統とモダンを併せ持つ世界衣装でして。合わせる帯は、唐織の錦帯を使用します。生地には最高級の絹糸を使っているので、保存環境が良ければ30年以上は持つはず。この振袖によって、特許も取得しました。海外の方にも気に入っていただけるに違いありません。
タージン 古き良き伝統と、時代の新しい潮流を組み合わせた、ユニバーサルな振袖なのですね。後藤代表の、デザインの特長やこだわりについても教えてください。
後藤 独自の色遣い、そして、手描きの一点ものであることも特長でしょう。感謝のお手紙をいただくと、本当に嬉しいです。
タージン 絵師冥利に尽きますよね。影響を受けられた人や作品などあれば、うかがいたいです。
後藤 小説家の水上勉さんと、個人的にお付き合いがありましてね。交流や水上先生の作品から、良い影響を受けました。また、いろいろな分野に興味を持つことも、感性を磨くためには大切です。私は、読書やギターなど多趣味で(笑)。特に、能は、大部分を占めています。観世流能楽に入門し、人間国宝の片山幽雪先生がご存命の頃、弟子にしていただきました。能を通じて“和の心”と“美の真髄”を学び、創作に活かしています。現在は畳6畳分の水墨による屏風絵を製作中ですよ。
タージン なるほど、絶えざる努力や作家さんとの交流、多彩な趣味、ご家族との絆。そういった人生のすべてが込められたものが「京ごふく そめ禅」さんの作品なのですね。今後は、どのような展望を持たれていますか?
後藤 2020年の東京オリンピックを盛り上げるような作品を生み出したいですね。そのためにも、健康維持に努め、好奇心を絶やさず、創作に取り組んでいきます。
タージン なるほど、絶えざる努力や作家さんとの交流、多彩な趣味、ご家族との絆。そういった人生のすべてが込められたものが「京ごふく そめ禅」さんの作品なのですね。今後は、どのような展望を持たれていますか?
後藤 2020年の東京オリンピックを盛り上げるような作品を生み出したいですね。そのためにも、健康維持に努め、好奇心を絶やさず、創作に取り組んでいきます。
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様に喜んでいただくことです。
(後藤悟)
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〒520-2134 滋賀県大津市瀬田3-35-2