プロフィール 茨城県出身。祖父がタイル貼りの職人であったことから、幼い頃から現場の様子を見て育つ。高校生の頃にはアルバイトを始め、18歳のときから本格的に建築板金の仕事をスタートした。33歳のときに、勤め先の親方から背中を押されたことをきっかけに、独立を決意。地元である茨城県常総市に小池内外装を立ち上げた。顧客一人ひとりのライフスタイルに合わせた提案を心がけ、厚い信頼を寄せられている。【ホームページ】
茨城県常総市にある小池内外装は、地元を中心に屋根や外壁・内装などの建築板金工事を手がけている。代表を務める小池輝明氏は、18歳のときから業界で活躍するベテランだ。地元の人たちから得る信頼を大切にし、クオリティーや工期はしっかり守る。現役時代、代走の職人としてならした野球解説者の鈴木尚広氏と共に、プロならではの矜持や、15年も続ける女子バスケットボールチームのコーチとして学んだことを語り合った。
地域の強いつながりが建築板金を支えている
小池 小学1年生のときから住んでいるので、2018年でもう43年になりますね。それ以前も近隣の町にいましたし、このあたりには同級生や職人仲間がたくさんいるんですよ。
鈴木 地域を知り尽くし、強いつながりを持っていらっしゃるのは頼もしいですね。小池代表が建築の道に進んだきっかけや、独立までの歩みも教えていただけますか。
小池 もともと母方の親がタイル貼りの職人で、幼い頃からよく現場へ遊びに行っていたんですよ。高校生の頃にはアルバイトもして、18歳のときから建築板金の仕事を始めました。いずれは起業したいと思っていたところ、33歳のときに、勤め先の親方から「独立してやってみないか」と声をかけられて独り立ちしました。
鈴木 いよいよ、念願が叶ったというところですね。
小池 でも、すでに結婚して子どもがいたので、安定した生活を思うとためらう気持ちもあったんですよ。いろいろなことを考えたのですが、経験を生かして独立するなら、今がチャンスだと思って決断しました。とはいえ資金はゼロでしたね(笑)。そんな私を支えてくれたのが、いつも応援してくれる地元の方々だったんです。
鈴木 素晴らしい関係性ですね。では、あらためて業務内容を詳しく教えていただけますか。
小池 茨城県を中心に栃木・埼玉・東京・神奈川・千葉エリアでの工事に対応しています。住宅をはじめ工場や倉庫・店舗など、さまざまな建築物の板金工事を手がけているんですよ。最近の傾向として、東日本大震災以降は「瓦屋根は重くて怖い」と、板金の屋根に替えるお客様が増えましたね。実は、私の自宅も10年前に建て替えたとき、瓦から金属の屋根に葺き替えました。