「小児医療は未来を診ること」と言い切るのは、たけつな小児科クリニックの竹綱庸仁院長。小児科医が少ない地元生駒市の子どもたちの健康を守りたいと2017年に開院し、一般小児科だけではなく、神経疾患やアレルギー疾患、さらには救急対応にも取り組んでいる。広々とした空間にたくさんの絵本が並べられたこだわりの空間は、まるで小さな図書館のよう。一人ひとりの子どもと真摯に向き合う竹綱院長の熱い思いをうかがった。
不安や恐怖のない子どもが安心できる空間
竹綱 空間づくりには、照度から細かくこだわりました。設計士さんには、某有名テーマパークのホテルのようなイメージで、と依頼したんですよ(笑)。遊園地とまではいかなくても、病院は怖いところというイメージを払拭して、子どもが楽しめる場所にしたかったので。
八木 これなら、怖いという印象は全くないですよ。淡い黄色の壁が明るく、空間も広々していますし、とても居心地がいい。絵本もたくさんあって、まるで図書館みたいですね。
竹綱 待っている間、子どもたちが圧迫感を感じないようにキッズスペースは広くとりました。絵本もできるだけバラエティ豊かにそろえ、親子で楽しんでいただけるようにしています。
八木 これなら子どもたちの不安も吹き飛びそうです。ちなみに、こちらでは小児科以外にはどんな診療科目を?
竹綱 一般小児科の他に専門外来として、予約制でてんかんや頭痛などの神経疾患、アレルギー、発達相談の診療、血液検査や脳波検査、レントゲン検査ができる設備を導入し、軽度の救急にも対応しています。