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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

臨機応変な発想力で
生産ラインの環境を整備

 

苦労した経験を反面教師として今に生かす

 
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顧客のニーズに合わせた工場設備などの製作を行う
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シャーリングなど多彩な設備をそろえている
名高 眞金社長はこの業界に入る前に、様々な経験をされたそうですね。ぜひ、歩みをお聞かせください。
 
眞金 私の家は、あまり経済的な余裕がありませんでした。そのため、公立高校の普通科に進学したものの、入学間もない頃に親から「大学には行かせられない」と宣告されたんです。私の3歳下に弟もいましたからね。卒業後の進路を考えると「行く高校を間違えたな」と後悔しましたが、「ないものはないんだ」と開き直り、3年間通いました(笑)。
 
名高 前向きなのがいいですね。では、卒業後は就職されたわけだ。
 
眞金 はい。まず大手自動車メーカーの系列会社に入りました。しかし、ちょうど不況の時期と重なりましてね。せっかく苦労して社内で人間関係を築いても、会社の都合で簡単に異動になってしまう。親が高齢になっていたので遠くには行けないことも考慮し、7年ほどで退職しました。その後もなかなか天職とは巡り合えず、通信業界に3~4年、運送業に1年半ほど従事し、最終的に鉄鋼業界に入ったんです。その後、1996年に独立し真聖工業を立ち上げました。
 
名高 ずいぶんと苦労もなさったのでしょうね。それらの経験から得られたものはありますか?
 
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眞金 学生時代の苦労や、長い間心から信頼できる社長に恵まれなかった経験から、自然にハングリー精神が培われましたね。もし大学に進学していたら全く違う人生だったかもしれませんが、全て自分が決めたことなので後悔はしていません。いろいろな社長の下で働いたことも、今になってみればいい勉強をさせてもらったと思えるんです。当時、自分が社員として嫌だったことは、従業員に対してしませんからね。どの経験も財産として、今に役立っていますよ。
 
名高 多くの経営者の下で働いたことで、どうすれば従業員が心地よく働けるのかを反面教師的に学んだということですか。他に、経験の中で得た具体例はありますか?
 
眞金 よく外注としてお世話になったトヨタ自動車様では、多くの技術を習得しましたし、何といっても発想力が身につきました。生産ラインは同じように見えても寸法や形状が微妙に違うので、現場に合わせて様々なアイデアが必要なんです。まさに提案力と発想力が求められる世界でしたね。