プロフィール 兵庫県南あわじ市出身。実家は石材業とたまねぎの栽培を行う兼業農家で、自然豊かな環境で育つ。高校在学中は美術部に所属し美術大学を志すが、画業の厳しさを察して建築の専門学校へ進学。インテリアデザインの夜間学校にも通い、建築業界に入った。その後、設計事務所や工務店などで経験を積み、独立。2013年には（株）ライアデザインショップを設立した。現在は住宅の設計から施工まで一貫して手がけ、永く住める家づくりを行っている。【ホームページ】
注文住宅のメリットは素材からデザインまで、自分好みにできることだ。しかし、壁紙1つにも多様な種類がある中で、妥協せずに選ぼうとすると時間も労力も要する。そんな理想と不安の狭間で揺れる人の味方となるのが、株式会社ライアデザインショップだ。豊富な経験と知識を持つ瀧川淳氏が代表取締役を務め、設計から施工まで手がけるため、理想通りの家が完成する。そんなプロの仕事ぶりと家づくりへのこだわりについて話を聞いた。
イマジネーションをくすぐる事務所空間
インタビュアー 川上麻衣子（女優）
瀧川 独立後、初めて施工まで担当したのがこの建物なんです。自宅兼事務所兼モデルハウス、さらには実験場のつもりで建てました。
川上 モデルハウス兼実験場！ それはどういうことでしょうか。
瀧川 断熱材や24時間換気システムなど、良さそうな素材や設備を自分で試してからお客様にもおすすめしたくて。例えばこの事務所だと、サッシやドアはスウェーデン製、漆喰はドイツ製、床は南部栗の無垢材を使っており、骨組みは日本の伝統工法でつくっています。
川上 素材一つにも、とてもこだわっているんですね。家づくりへの思いや姿勢が伝わってきます。
瀧川 ここで打ち合わせをすることで、「新たにインスピレーションを受けました」とおっしゃるお客様もおられますしね。
川上 わかるなぁ。オシャレなだけじゃなくて、親近感を持てる雰囲気だからリラックスできますし、お客さんもアイデアが生まれやすい事務所なんだと思います。そういう意味で、モデルハウスでもあるんですね。
