吉井 関東ケミカさんはワックスや洗剤、清掃道具の卸と販売をされているそうですね。販売先はどの方面が多いですか?
設楽 群馬県内の学校や保育園、官公庁が中心ですね。父が会社を始めて40年以上、私が入社してからでも20年以上経っていて、お客様には長年お付き合いをさせていただいています。
吉井 シックハウス症候群対策になるワックスが主力商品の一つとうかがいました。
設楽 はい。シックハウスという言葉さえ一般に知られていなかった頃から、シックハウス症候群の嫌疑物質などを含まず、健康被害の心配がないワックスを取り扱ってきました。やや高価ですが、病気の恐ろしさが次第に認知されるようになって、多くの学校や施設などでご利用いただいています。
吉井 そうした健康面にも配慮した、「洗剤・清掃道具のソムリエ」 として提案をされているとか。
設楽 私が考えたキャッチコピーです(笑)。今では業務用の清掃道具やワックスもホームセンターで誰でも買えますけど、用途に最適な商品を選ぶのは簡単ではありません。当社は清掃関連メーカーと代理店契約を結んでいるので、必要ならメーカーの研究者に直接問い合わせるなどして、素材を傷めず、より効果の高い商品を選ぶことができるんです。
吉井 清掃道具の中では、どんな商品がソムリエのお薦めですか?
設楽 これ、改良型モップなんですが、従来のものより均一に、キレイにワックスを塗れます。モップ部分を取り換えられるので、ワックス用と水ぶき用、ホコリ取り用を1本でまかなえるのもメリットですね。
吉井 わっ、軽いですね! 太い糸状のものを挟むタイプと違って、力を込めなくてもラクに動かせる! モップの幅が広いのもいいなぁ。では最後に今後の事業について、お父様の勝美さんは勝一さんに何を期待しますか?
設楽(勝美) 時代が移るにつれ業界の環境も変わっていくので、失敗を恐れず、新しいことにどんどん挑戦してほしいですね。私も生涯営業マンとして、お客様の笑顔を見るために頑張ります。
吉井 「生涯営業マン」 って素敵ですね。勝一さんはどうですか?
設楽 これからも環境負荷の小さい洗剤、より使いやすい清掃道具の普及に努めていきます。お客様へのお電話で社名を名乗った時、「あっ、関東ケミカさんね!」 と先方の声のトーンが上がって、喜んでいただける時があります。そうしたお付き合いができるのは光栄ですし励みになるので、そんなお客様を増やしていけるように頑張ります。