顧客と社員、両方のための
マーケティングファーム経営
石野 経営責任を持つって、単純に仕事が楽しいとか面白いとかってことではないと思います。分かる気がしますね・・・。
小出 人にはそれぞれ、自分の意識圏といいますか、存在が及ぶ範囲というものがあるでしょう。家族や友人や社員はその輪の中にいるわけで、「輪の中にいる人を失いたくない」 という想いが根源的にはあるかもしれません。似たことは子供の頃からずっと考えていて、「お爺ちゃんとお婆ちゃんはいずれ死ぬ・・・。でも、自分の力で、それを先延ばしできないかな」 と常にぼんやりと考えていました。その気持ちが今も自分の根源にある気がします。身近なところでは、年一回の健康診断はそのうち年二回にしようと思っています。これは必ず実現します。
石野 健康に働けることは大事ですもの。ぜひ実現されてください。では、事業のお話も。御社の特に健康な部分、つまり強みは何ですか?
小出 弊社ではマーケティング業の中でもコンサルティングとリサーチを手掛けています。クライアントはほぼ上場企業ばかり。おかげさまで、この不況下にあって着実に業績を上げられています。強みとしては、心理学に基づいた適性診断や、数理統計学的なアプローチが提供できることですね。それらのリソースを元に、各案件ごとにオリジナルのプランを1から作りあげてコンサルティングしています。仕事はほぼすべて、お客様からのご紹介で受注しています。それだけ評価されているということで、ありがたいです。この場を借りて、ぜひ皆様に、「これからもよろしくお願いします」 と伝えたいです。
石野 社長として3期目を迎えられた今、これからの展望をお聞かせください。
小出 新しいビジネスを始めたいですね。今はまだマーケテイング業界も厳しいですが、状況が好転したときは一気に始められるよう準備をしておこうと考えています。具体的には、本社以外でビジネスを広げられるような事業拠点を持ちたいですね。そのほうが社員も多様な働き方ができて、いいのではないかと。そういった方向性も含めて、皆と話し合いながら考えていきたいですね。