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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ドローンのプロも育てる 土木建築の人材派遣業
株式会社丸仙 代表取締役 桑原裕介

 
プロフィール 東京都出身。2008年よりNPO法人 地域の芽生え21に参画。2011年の東日本大震災を機に、ボランティア志願者と被災地をつなぐバスを運行するなど、東北復興支援に尽力する。その活動を通じて知り合った仲間たちから紹介された仕事をきっかけに、土木建築業をスタート。2014年には(株)丸仙興産を設立、2020年(株)丸仙に商号変更し、大手ゼネコンの工事現場などへ人材派遣を行うほか、ドローンスクールも展開している。【ホームページ
 
 
 
「ビジネスの目的は、お金を稼ぐことだけではない」と語る、株式会社丸仙の桑原裕介代表取締役。東日本大震災が起きたときは身銭を切って、首都圏のボランティア志願者と被災地をバスでつなぎ、資金が底をつくまで運行させた。被災地復興支援から土木建築業界に参入し、人材派遣業にも着手。さらに、子どもや女性のためのドローンスクールも運営する。その活動の根底にあるのは、困っている人を助けたいという熱い思いだ。
 
 
 

土木建築の人材派遣とドローン事業

 
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インタビュアー 駒田徳広(野球解説者)
駒田 宮城県塩竈市を拠点とする丸仙さんは、土木建設業をメインに、新たな取り組みとしてドローンも活用しているとうかがいました。これまで私は野球の試合や球場をドローンで撮影している場面は見てきたものの、マシン本体に触れられる機会はなかったので、今日は楽しみです! 主な事業は、建設業でお間違いないでしょうか。
 
桑原 はい。弊社は、大手ゼネコン様などの土木建築現場への人材紹介業を主軸としています。復興道路建設や太陽光発電設置、海岸堤防の復旧、高速道路などさまざまなインフラ工事に携わってきました。近年、現場監督はどこも不足している状態なんです。
 
駒田 東北大震災後、まだ復興工事に追われている地域がありますよね。ドローンは、どのように活用されているのですか?
 
桑原 例えば、工事予定の山域を、上空からドローンで撮影します。山の地面は木で覆われている場合が多く、最新の3D技術を使って撮影することで、地形だけをしっかりと把握できるのです。こういった技術が、今の工事現場には欠かせないものになっているんですよ。