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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

画期的な後づけ工法で
アルミ製手すりを施工

 

アンカーを打つだけの「後づけ工法」を開発

 
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濱中 それではなかなか業績も上向かなかったでしょう。何か打開策を考えなければなりませんね。
 
吹野 そうなんです。そこで私は、アルミほか、手すりのメーカーとしてマンション等に自社で設計から製作・施工まで一貫して手がけるようにしたんです。その後、ルーバーや落下防止用ひさし、ベランダの隔板パネル、侵入防止柵と次々にラインアップを充実させていきました。
 
濱中 なるほど。そうした試行錯誤の結果、事業が成長していったのですね。
 
吹野 ええ。あっという間に42年が経ち、私は77歳になりました。今も10名の社員と共に現役で頑張っているところです。ちなみに三東金属という社名は、弊社の創業時に株式会社三東という会社の社長さんが、私のために担保も取らず数百万円分もの商品を融通してくださったんですよ。その恩義に報いるため「三東」をいただくことにしたんです。
 
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濱中 三東の社長さんは、吹野社長なら間違いなく成功すると確信していたのでしょうね。ところで、三東金属株式会社さんの特徴として「後づけ工法」を開発されたとのことですが、これはどのような施工方法なのでしょう。
 
吹野 もともと、アルミの手すりは「溶接で固定する」「モルタルで支える」という工程が欠かせないものでした。しかし、弊社は仕上がった後でアンカー等の足元を固定するという後づけ工法を独自に開発しました。工事にかかる時間とコストの大幅な節約に成功したんです。
 
濱中 後づけ工法は、三東金属株式会社さんだけの施工方法なのでしょうか。
 
吹野 実は徐々に他社にも模倣されるようになり、現在はアルミ製の手すりはほぼ後づけ工法での施工が標準化されているんです。唯一、私の失敗は特許を取っておかなかったこと。開発当時は、特許を申請する費用さえ捻出できなかったんですよ。
 
濱中 特許を取っておけば、今頃はすでにリタイアされ安泰に過ごされていたかもしれませんね。でも、そのおかげでさらに事業に邁進する吹野社長とお会いできたのだから、これで良かったのかもしれません(笑)。
 
 
 
 

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