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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人との絆を大切にする
義理人情の鳶工事会社

 

人々との絆を大切に経営に勤しむ

 
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内山 夢をあきらめざるを得ず、若くして働いていらしたと。紆余曲折を経た髙塚社長の、その後の人生が気になりますね。
 
髙塚 中学卒業後はやんちゃをしてしまった時期もありました。それでも、建設業に従事し努力を重ね、19歳の時に独立して鳶髙塚組を創業したんです。おかげさまで仲間も集まり、事業を拡大するため2006年に法人化して、弊社を立ち上げました。その後、私自身は30歳になったのを機に現場を離れ、経営に専念しています。また、自分自身はボクサーの道を断念してしまったものの、少しでも選手たちの支援になれればと、プロボクサーの小野心選手、平岡アンディ選手のスポンサーにもなっているんですよ。
 
内山 少年時代のさまざまな経験も、現在に活きているんですね。ボクシング界にも貢献してくださっているのも、私としても嬉しく思いますよ。それでは、事業内容についてもお聞かせください。
 
髙塚 足場を組んだり、鉄骨を組み立てたりなどの各種鳶工事や、製鉄プラント内での鍛冶工事を主に行っています。プラント工事は、2010年頃から父の紹介で始めました。私が会社を経営するに当たっては、父の会社を反面教師にしている部分もあるものの、もともと私の父は業界で顔が広く横のつながりも豊富なので、ありがたいことに大手製鉄会社のプラントで工事をさせていただいています。
 
内山 お父様が築いてこられたつながりも、しっかりと保たれているわけだ。大作機興さんには、20名ものスタッフさんがいらっしゃるとうかがいました。御社で働くスタッフのみなさんについても教えてくださいますか?
 
髙塚 弊社の職人は、私が子どもの頃からの友人が多くいます。私とも気心が知れていますし、何より信頼の置ける技術を持ったプロばかりです。外国人実習生も積極的に雇用しています。必ず私が現地へ行って面接しており、みんな母国に残す家族のため真面目に働く若者ばかりなんです。また、弊社は家族総出で運営しています。私は4人兄弟で、一番上の姉は経理を担当、二番目の姉は外国人実習生の生活支援、妹は事務を担当してくれているんですよ。
 
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内山 髙塚社長は家族や仲間など、人々との絆を何よりも大切にしていらっしゃるようですね。周囲の方々との人間関係にも恵まれているように思います。それでも、最近は建設業界で人手不足の問題が叫ばれていますし、人材面での悩みも多いのではないでしょうか。
 
髙塚 おっしゃるとおりですね。そこで私は、人材の確保と社会貢献の一環として、刑務所や少年院などの施設にも求人を出しています。さまざまな事情で道を踏み外してしまった人に更生してもらいたいという願いを込めた活動なんです。また個人的には、人生のうえで一度は失敗した人間のほうが、家族を守るという意欲が強く、仕事も長続きするというのも取り組みを行う理由の一つなんですよ。