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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

“過程と家庭”を大切に チームで挑む鉄鋼関連業
アースメタル株式会社 代表取締役 英保和秀

 
プロフィール (あぼ かずひで)兵庫県出身。鉄鋼資材の販売会社で鉄鋼業界の知識や営業ノウハウを身に付ける。バブル崩壊やリーマンショックを経て、2014年2月にアースメタル(株)を設立した。鋼管関連事業を軸に、顧客の要望に応える形で事業を多角化。海外にも営業所を立ち上げ、商社的な機能も備える企業に成長させた。取引先は、グループ会社の竹中鋼管(株)、竹中商工(株)を併せた全体で1000社を超える。【ホームページ
 
 
 
国内鉄鋼産業の核を担う、兵庫県播州地区。そこで創業3年目で約300社、4年目で約350社と取り引きを行うなど、目覚ましい成長を遂げ続けているのがアースメタル株式会社だ。鋼管を中心に、鉄鋼関連の資材販売や機械加工なども手がける幅広い事業内容で、顧客から信頼を得ている。英保和秀代表取締役は「お客様からの信頼を支えてくれているのは、優れた営業スタッフたち」と語る。“過程と家庭”に重きを置いているという、英保社長の営業哲学と人材への思いをうかがった。
 
 
 

会社として育成に注力

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 鉄鋼関連事業を展開するアースメタルさん。重工業が盛んな播州地区で急成長中の企業として、B-plusには3度目の登場ですね!
 
英保 おかげさまで今年、2019年も業績は好調です。弊社は白黒ガス管、圧力配管用鋼管、水道用鋼管、角形鋼管、ボイラー用鋼管、機械構造用鋼管のほか、各種さまざまな鋼管や、それに伴う配管継手のフィッティング関係や鉄鋼に関わる材料など多数の品目を販売しています。また、製缶施工、配管施工や機械加工、さらには設計、建築、解体も手がけているんです
 
八木 手広く鉄鋼関連事業を展開していて、前回のお話では御社の業態は鉄鋼商社に近く、しかも加工業者としての機能も備えているということでした。
 
英保 はい。商社的な機能はさらに強化され、お客様からは相変わらず、「何でもできるね」と驚かれています(笑)。
 
八木 さすがです! 今回は企業成長の原動力である“人”にフォーカスしてお話をうかがいたいと思います。まず、採用と育成の現状についてお聞かせください。
 
英保 採用については基本的に即戦力志向です。ただ、そこに未経験者もバランスよく入ってもらうように意識しています。育成は各人の適性を見極めたうえで適材適所に配置することを念頭にしていて、指導は主に、ベテラン社員に任せています。一般的にベテランは自分の存在価値を下げないために若手へのノウハウ伝承を嫌がるものです。でも、弊社は違います。弊社では若手の育成も価値ある仕事として評価していますので、ベテランも積極的に若手を指導してくれているんですよ。また、近年は帝国データバンクが主催する半年間の営業セミナーにも、会社負担で通ってもらっています。