木の温もりが心地いい“町のお医者さん”

インタビュアー 川上麻衣子(女優)
佃 そうなんですよ。それにしても、すぐに見抜かれるとはすごいですね! 川上さんはスウェーデンのご出身ですものね。
川上 はい。実は学生時代は隣の駅の町田あたりで過ごしましたので、この辺りはよく知っているんですよ(笑)。もしかしたら、私の友人も診てもらったことがあるかもしれません。一般的に無機質で冷たい雰囲気の病院が多い中で、こういった心が落ち着くような色や素材を使うのはとてもいいですね。こちらは開院当初からスウェーデンハウスだったんでしょうか?
佃 いいえ、もともと、ここは1970年に父が開業した医院で、私は2代目でして。この建物になったのは、私が医院を引き継いだ後の2003年になってからです。私の父の時代はまだ小さな個人医院でした。そこから建物を大きくし、患者さんが心地よく過ごせ、診察のときにも寒くないようにと考えて、木をふんだんに使っていて気密性の高いスウェーデンハウスにしたんですよ。