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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

喜ばれる仕事を考える 顧客に寄り添う税理士
税理士事務所鈴木&パートナーズ 代表 鈴木伸明

 
プロフィール 静岡県出身。商業高校を卒業後、会計系の専門学校で日商簿記1級を取得。税理士の国家試験に挑戦し、2003年に27歳で資格を取得した。その後、大手税理士事務所で10年以上の経験を積む。その間には2011年に筑波大学大学院企業法学専攻を修了した。2017年に独立し、税理士事務所鈴木&パートナーズを設立。2018年12月に東京都港区新橋の現事務所に移転した。【ホームページ
 
 
 
税理士にとって商売道具とも言える会計や税金に関する貴重な専門知識や情報を、時にブログなどで出し惜しむことなく発信しているのは、税理士事務所鈴木&パートナーズの鈴木伸明代表だ。相談を受けても、対価を受け取らなかったこともあるという鈴木代表。適法かつ明朗な節税対策を行うのも、報酬のためでなく、より多くの人に喜んでもらいたいからだと語る。仕事への思いから見えてきたのは、税理士としての高いプロ意識だった。
 
 
 

会計から会社の経営力と信用を強化する

 
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インタビュアー 矢部みほ(タレント)
矢部 税理士事務所鈴木&パートナーズの鈴木代表にお話をうかがいます。税理士さんの業務内容って、具体的にはどのようなことをなさるんでしょう?
 
鈴木 当事務所では税務関係全般、相続税の申告や地方公共団体への消費税の申告、また地方公共団体に対する公会計と言われている、財務諸表の作成支援などを主な業務としています。さらには、株式会社TKC(ティーケーシー)の会計ソフトを用いて、企業が財務経理を自社で効率的に行えるようにする“自計化”の支援や、経営者のビジョンに基づいた経営計画の策定をサポートします。財務を健全化し、企業の経営力を強化する仕事ですね。
 
矢部 なるほど。まるで会社を鍛えるトレーナーのような役割を担っているんですね。そのほかにどのような業務を行っているのか、ぜひ教えてください。
 
鈴木 まず、巡回監査と言って、顧問先企業への定期訪問を毎月実施しています。そこで会計資料や会計記録の適法性や正確性など、正しい記帳処理が行われているかをきちんと確認します。また、「税理士法第33条の2第1項に定める書面添付」も行います。これは企業が税務署に提出する申告書の内容が適正であると税理士が書面に記載し、申告書に添付する制度で、申告書の社会的信用力を高めることができるんです。
 
矢部 会計で会社を強くするだけでなく、帳簿そのものの信頼性や信用力も強化してくれるんですね。