
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
内村 ええ。当店は「手ぶらで楽らく」をコンセプトにした、サイクリング専門店。自転車や周辺用品などは販売せず、サイクリングそのものを売る新しいジャンルのお店です。カフェやBBQとサイクリング、キャンプとサイクリングなどを組み合わせ、自転車だけでは終わらないさまざまな遊びをご提案しています。必要なものはすべてこちらで用意するので、お客様は手ぶらでOK。スポーツと大げさに考えるのではなく、レジャーとして気軽に楽しんでもらいたいのです。
狩野 自転車を本格的な趣味としていない人でも、そうした企画なら気軽に楽しめそうですね。ショップを立ち上げたきっかけを教えていただけますか。
内村 スポーツサイクルは世の中の関心が高い割には、実際にはさほど流行っていません。それはなぜか。例えばスキーをするときに、最初からスキー板を買う人は少なく、まずはレンタルから始めますよね。しかし、自転車業界にはそうした環境が整っていないので、いきなり高い自転車を買わないと趣味にできない。これでは敷居が高すぎます。本来サイクリングは老若男女問わず、親子などでも楽しめるアクティビティなはず。その魅力を知っていただくため、2018年夏にスタートさせました。
狩野 1人でも多くの方に自転車の魅力を広めたいという思いがあるんですね。
内村 はい。私はアウトドアが好きでオートバイ用品メーカーや自転車メーカーに勤めていました。ですから、決して自転車競技のプロというわけではありません。でも、だからこそ自分自身がサイクリングを楽しみ、「最強の素人」として活動できるんです。これからも、常にお客様の立場でおもしろいことを提案していきたいですね。

内村 ありがとうございます。もちろん私だけでは裾野も広げられません。同志やサイクリング屋さんが全国に広がり、サイクリングがボーリングやスキーと同じくらい気軽で一般的なレジャーになることが最終目標です。自分が乗り始めた頃の不安やワクワク感を忘れずに、常に新しいことを考えながらチャレンジしていきます。
狩野 ご活躍、期待していますよ!
「仕事を楽しむ」とは‥
どうすれば人の役に立てるのか、笑顔になる人が増えるのかを探し求め実現させること。自分ならどうするか、自分しかできないことは何なのかなどと考えて行動するだけで、毎日がワクワクし、自然に仕事が楽しくなります。
(内村晋也)