
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
勝井 今年2019年で13年目に入りました。開業前は、資金を貯めるために食品会社の社員として働きながら、古物商の資格を取るなどして開業の準備を進めていたんです。
八木 努力の末に夢を叶えたのですね。バイク部品の溶接や旋盤加工もされるとのことですが、オートバイショップとしては珍しくないですか?
勝井 確かに溶接機や旋盤があるショップは少ないでしょうね。旋盤は導入当初、まず彼女に指輪をつくって贈りました(笑)。バイク以外にも、ボートのエンジンや楽譜の譜面台を直せますし、近所の方に車のおもちゃ修理を頼まれたこともあります。
八木 もちろんメインはバイクでしょうけれども、万屋さんのように、日常の困りごとまで対応してもらえるのは嬉しいですね。そんな勝井代表が最もこだわっているのはどんな点ですか?
勝井 安全で楽しく乗れるバイクづくりです。バイクは見た目だけでなく、乗りやすさも大事ですから、「このパーツをつけて」とお客様から依頼されても、そのまま作業することはほぼしません。その方に合うバイクをつくることをモットーにしているからです。十分な打ち合わせをして、どんな走り方をしたいのかまでヒアリングしたうえで、最適なカスタムを提供します。
八木 どんなご要望が多いですか?
勝井 ほとんどお任せが多いですね。「誰も乗っていないバイクをつくってくれ」というご依頼もありました。でも、どんなご要望でも断らず、まずトライしてみることが私の主義なので、他店で断られた方が来店されることも少なくないです。
八木 ご経験を積まれ、技術を磨かれてきたからこそ、引き受けることができるんですね。同時にそれは最大の強みだと思います。

八木 達成感がありますよね。選手時代の私も、試合に勝ってファンの方々に喜んでいただけたことがやりがいにつながったので、よくわかります。この先も、勝井代表の技術力とこだわりで、多くのお客様の望みを叶えてさしあげてください。
勝井 今後はよりクオリティを高め、お客様の幅広いニーズに応えていきたいと思います!
「仕事を楽しむ」とは‥
自分のできることを一生懸命続けていくことですね。そうしていると、楽しさを感じられます。
(勝井卓也)