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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

日本有数の工業エリアで鋼管産業の太いパイプに
アースメタル株式会社 代表取締役社長 英保和秀

 
プロフィール (あぼ かずひで)兵庫県出身。1997年に鉄鋼資材の販売会社に就職。バブル崩壊やリーマンショックを乗り越え、2014年2月にアースメタル(株)を設立した。鋼管の材料販売を手がける中で、顧客からの要望に応えながら事業形態を変化。海外にも営業所を持ち、商社的な機能も備えるようになった。取引先は2018年11月現在で約350社。竹中鋼管(株)、竹中商工(株)とのグループ全体では1000社を超える。【ホームページ
 
 
 
日本有数の工業団地が広がる播州地区で350社以上の取引先を持ち、世界的な鉄鋼メーカーからも厚い信頼を寄せられているのが、アースメタル株式会社だ。10人にも満たない少数制の企業ながら、なぜ多くの企業から頼りにされ、そのニーズに応えられるのか。鋼管業界の問屋兼商社として存在感を発揮する、「小さな巨人」。その秘密は、プロフェッショナルだから可能な生産体制の構築と、人に重きを置いた企業風土にあった。
 
 
 

創立5年目にして取引先350社以上に拡大

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 重工業が盛んな播州地区で、鉄鋼関連事業を展開するアースメタルさん。B-plusに2度目の登場です。昨年の2017年にお会いした際は取引先が300社と聞いて驚いた記憶があります。
 
英保 そうでしたね。新日鐵住金株式会社広畑製鉄所様や大手造船メーカーや大手建機メーカーなど播州地区に拠点を構える企業のほか、関東の企業さんとの取り引きも増えて、現在は350社にまで拡大しています。
 
八木 いやぁ、すごい成長ぶりですね! 2014年創業の会社とは信じられませんよ。しかも英保社長は、まったく知識を持たない状況から、鉄鋼業界に入られたんでしたよね?
 
英保 ええ、1997年に営業職として鉄鋼資材販売会社に就職したときは、完全な素人でした。そこからバブル崩壊、リーマンショックを経験しながら独立を果たし、業績を伸ばせているのは、周囲の方の支えがあったおかげです。
 
八木 英保社長ご自身が思う以上の目標を達成できていると?
 
英保 そうですね。独立時、ある経営者の方に何年で自社を理想の形にするつもりか尋ねられて、少々見得を切って「10年」と答えましたからね。
 
八木 それが5期目にして実現できているのだから、大したものだ! アースメタルさんがどんな会社か、改めてじっくりと知りたくなりました。