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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。米国カリフォルニア州立大学のアスレティック・トレーナー学科にて技術やマネジメントを学ぶ。卒業後もスポーツの本場アメリカで、日本人初のNBAプレイヤー、田臥勇太やデニス・ロッドマンが所属したプロバスケットボールのチームにヘッドトレーナーとして帯同。帰国後はトレーナーをプロスポーツや学校のチームに派遣する(株)ADPを設立し、バスケットやラグビー、アンプティサッカーなどのチームのトレーナー業務に携わっている。【ホームページ
 
 
 
欧米並みの専門分化されたスポーツトレーナーを日本国内でも職業として確立し、後進につなげたい──。こんな目標を掲げて、舟橋立二氏はチームへの帯同や選手個人とのトレーナー契約も行う株式会社ADPを設立した。スポーツ先進国アメリカで習得した知識と経験をもとに、怪我への対応やリハビリのサポート、さらにはチーム内の人間関係にまで踏み込む献身的な仕事について、たっぷりと語ってもらった。
 
 
 

トレーナーの評価は技術より人間性で決まる

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 株式会社ADPはアスリート・ディベロップメント・プロジェクトの頭文字から取った名前だそうですね。スポーツ選手の怪我への対応やコンディショニングに欠かせないトレーナーを、プロチームや学校の部活動に派遣しているとうかがいました。
 
舟橋 はい。弊社からチームに帯同するトレーナーは、試合や練習中の怪我の処置や回復に向けたリハビリを得意とするアスレティック・トレーナー、いわゆるAT。そしてトレーニングにより怪我予防とパフォーマンス向上を狙うストレングス&コンディショニング、SCの2種類です。特に、ATは、選手へのアプローチの仕方が他のトレーナーとは異なるんですよ。
 
 日本では全部、トレーナーという言葉でひと括りにしがちですよね。僕も現役時代にスペインでプレーしたとき、トレーナー一人ひとりの役割分担が細かく分けられていて、それぞれが専門職として認められていることを知りました。舟橋社長はATとしての能力差はどんなところに現れると思いますか?
 
舟橋 ATの仕事は怪我の応急処置やテーピング、ストレッチ、適切なドクターを探すことなど多岐にわたります。そうした個々の技術を磨くのは当然重要ですが、能力の高いトレーナーは、何よりも人間性に優れているんですよ。なぜなら、選手や監督、部活の場合は親御さんも含め、多くの方々と密に接する必要がある仕事だからです。そうした状況で、しっかりした信頼関係を築けるかどうかで評価が決まりますので、人間性が非常に重要なんですね。