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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 大阪府出身。国産中古自動車販売を手がける父の下で育ち、幼少期から車に囲まれた生活を送る。大学卒業後、自分を売り込んで、高級海外自動車メーカーのディーラーに。顧客から厚い信頼を得て、着実に販売の実績を伸ばした。その後、父の要請もあり退職し、家業を支援。塗装技術も取得する。2013年、(株)セイコーオートモビルを創設。中古輸入車を中心に、顧客のニーズにマッチした車を提供している。【ホームページ
 
 
 
若者の車離れが叫ばれる昨今。それでも、街中で珍しい車が走っていると、つい振り返る人は多い。環境や資源の問題で、車との付き合い方が変化しつつあるのは確かだが、「楽しさ」「カッコよさ」という根本的な魅力は今も昔も変わらない。その魅力をいつまでも感じてもらいたいと語る、株式会社セイコーオートモビル代表取締役の坂井啓祐氏。自動車ファンだからこその親身なアフターサポートは、顧客からも厚い信頼を寄せられている。
 
 
 

稀少な中古輸入車をメインに販売

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 本日は中古車販売業を営むセイコーオートモビルさんにお邪魔しています。私も現在同じ中古車業を営んでいるので、うかがいたいことがたくさんあるんです。まず、仕入れの際にどんなことを心がけていますか?
 
坂井 市場に多く出回っていない車種に目星をつけますね。「その車種が欲しい」というお客様ばかりなので成約率も高いんですよ。
 
畑山 なるほど、ニッチなニーズを確実に掴む方向性か。でも、車って、食べ物と同じで“旬”があるでしょう?
 
坂井 そうですね、高級車でも年単位で価値が下がりますよね。ただ、稀少な車の価値は、さほど変動しないんですよ。
 
畑山 そういえば、クラシックカーなんかは定価より高いことがザラですね。
 
坂井 その分、傷んでいる箇所も多いので直す作業が必須ですけども。
 
畑山 手をかけて整えて、その後、お客様に買われていく・・・。何だか巣立つ子どもを見送るような、感慨深さがありますね。