◆金属の新しい可能性を
追求すべく誕生したブランド
そうしたイメージを一蹴し「金属の新しいかたち」を追求、提案しているのが新潟県燕市に工房を構えるブランド、SUSgallery(サスギャラリー)です。SUSgalleryのSUSは「ステンレス鋼」と「sustainable(持続可能)なモノづくり」を表すように、ブランドを展開する株式会社セブン・セブンでは、もともとステンレス製品のみの開発と製造をしていました。というのも新潟県燕市は、江戸時代から伝わる高度な金属加工の技術力を世界に誇る地域。
同社も当初はステンレス製のボウルやお盆などをつくり、時代とともにステンレス製魔法瓶の製造にシフトしましたが、次第に海外製の魔法瓶が主流に。そこでステンレス製品の魅力発信の場として、SUSgalleryの名前でギャラリーとブランドを立ち上げました。そんな変革の中で新たに注目した素材が、より機能性の高いチタンです。チタンを使い、世界で初めて真空二重構造の『お酒を美味しく飲むためのタンブラー』を開発するため、プロジェクトをスタートした同社。しかしチタンは成形するには硬く、開発は難航しました。それでも職人魂で試行錯誤を繰り返し、誕生したのが、抜群の機能性と美しさを兼ね備えた、SUSgalleryのチタン製品なのです。
◆チタンと真空二重構造で
きわめて高い機能性を実現
また特徴の1つとして、二重構造の層と層の間は真空状態になっていて熱を伝えにくいことから、高い保冷性・保温性を実現。お酒などの飲み物を適温のまま、長時間堪能することができます。加えて結露もつきにくいので、冷たい飲み物を入れても水滴でテーブルを濡らしてしまう心配がありません。さらにステンレスでは少し感じる、金属特有の匂いがしないので、お酒本来の味を楽しめるのも嬉しいところ。飲み口は薄くつくられているので、口当たりも良いのです。
もう1つ、チタンの特徴として錆びにくく丈夫という性質があります。少し手入れをすれば、何十年も使い続けることができるので、愛着もひとしおです。
そんな機能性に溢れたSUSgalleryの製品は、用途に合わせて種類も豊富。マルチで使える形状のものからワインやビール用、ショット、サワー、ロック用まであります。さらにはお酒を注ぐための片口やピッチャー、ボトルキーパーもあるので、お酒に合せて酒器をそろえるのも贅沢で良いかもしれません。
◆芸術品のような美麗さで
世界からの国賓をおもてなし
お酒をゆったりと味わうことができ、さらに芸術品のような美しさも併せ持つSUSgalleryの品々は、最上級のおもてなし品としても活躍しています。例えば2010年に開催されたアジア太平洋協力会議では、21ヶ国の首脳が出席したランチで乾杯用のタンブラーとして、「TITANESS Tumbler Goblet Mirror」が使われました。また、2015年に英国のウィリアム王子が来日した際にも、「TITANESS Tumbler Multiple (S)Set」が王子へのお土産として選定されたそう。そんなふうに、国賓をおもてなしするのにも申し分ないのです。
お酒がおいしく飲める上質な製品を、日本から発信したい──金属加工職人たちのそんな思いと技術が結集したSUSgalleryの製品。職人が1つひとつ手をかけて丁寧に仕上げた逸品は、きっと長い間、お酒を飲む時間を特別なものにしてくれるはず。大切な人への感謝と敬意を込めた贈り物として、また自分へのご褒美にしてみるのはいかがでしょうか。
http://susgallery.jp