亀山　大阪市吹田市で介護タクシー事業を運営するCareTAXI＃17（ケアタクシーイーナ）さん。橋詰代表の歩みから教えてください。
 
橋詰　私はコンサートのプロモーターやアーティストのマネージャーなどをしていました。しかし両親の病気をきっかけに大阪へ戻ることにしたんです。ですが父・母を相次いで失い、親孝行できなかったという思いが残りました。そんな時に妻が「その思いをほかの方のために活かしたら？」と言ってくれたんです。その言葉がこの仕事を始めるきっかけとなりました。
 
亀山　亡きご両親への思いが今の事業につながったと。屋号の17にはどのような意味があるんでしょうか。読み方は「じゅうなな」ですか。
 
橋詰　「いーな」です。私の誕生日であり生まれて初めてもらった数字です。
 
亀山　屋号にもご両親への思いがこもっているわけだ。素敵だなぁ。
 
橋詰　有り難うございます。介護タクシーは病院などへの送迎が主ですが、通院だけでなくお花見とかちょっとしたお出かけなど幅広いご要望にお応えできれば嬉しいです。これも私が両親にしてあげられなかったなと思うことのひとつです。最近では来日する外国の方からのご依頼も多く、観光や食事の面でどのような体験をしたいかを事前にお聞きし、できる限り楽しんでもらえるようなご提案をしています。
 
亀山　プロモーターやマネージャーの仕事で培ったおもてなしの精神が活かされているわけだ。