岩崎　実は私、保育士の資格を持っていまして、地域の園にお手伝いに行っていたこともあるんですよ。
 
藤　そうだったんですか！　保育士の資格をお持ちとは驚きました。
 
岩崎　お手伝い先の園では、子育てをしながら働く親御さんが苦労されていることを、肌で感じていました。育児中は後から振り返れば良い思い出でも、その真っ只中にいる間は、皆さんとても悩んでおられますよね。そういうときに助けてくださる藤代表のような存在は、ただただ心強いです。通所が決まった時点でホッとされる親御さんの気持ちが、私も母親として、よ～くわかります（笑）。特に、特性をお持ちのお子さんがいるご家庭にとっては、より頼もしい存在でしょう。本当に、素晴らしいお仕事をされていると思います。
 
藤　そう思っていただけているのなら、私も嬉しい限りです。やはり親御さんの安堵されたお顔を見ると、もっと助けてあげたいと思いますし、私自身のやりがいにもつながっていますね。
 
岩崎　もう一つの柱となっている、グループホームについてもぜひ詳しくお聞きしたいです。
 
藤　障がい者グループホーム ボギーは、18歳から64歳未満という幅広い年齢層の方たちへ住居を提供して行うサービスです。私どもでは、一戸建ての施設に一人一部屋をご用意しており、入居者の方に共同生活を送っていただいています。もともとグループホームは多様性を尊重するインクルージョン、包括的という考えから始まったものでして。障がいを持つ方も健常者と同じように地域の中で暮らすべきではあるものの、いまだに隅へ追いやられてしまう傾向があり、大きな課題と言えますね。
 
岩崎　わかります。どうしても健常者と障がい者の間に隔たりができてしまっているのが現実ですよね。