石黒　20代という若いメンバーが中心に活躍されている御社では、みなさんがどのように仕事をされているのか、とっても興味があります。
 
関　世間からは職人はつらい仕事というイメージを持たれがちと思いますが、とてもやりがいのある仕事です。私は働くこと自体が楽しくないと継続力につながらないと考えていますので、普段から「とにかく楽しくやっていこうよ」ということを従業員に伝えていますね。
 
石黒　私が芸能界でアイドルとして活動をしていたときも、メンバー間で仲良く切磋琢磨していくことがとても大切だと実感する反面、時にはぶつかることもありました。関社長と従業員さんたちの場合はいかがでしょう？
 
関　たとえぶつかることがあっても、話し合いで解決していますね。若いからこそみんな垣根なく、気軽に「こうしたほうがいいよ」とアドバイスしあえるのも、弊社の強みだと思います。
 
石黒　それは若いからということだけでなく、関社長が普段から社内の風通しをよくしようと心がけていらっしゃることも関係しているのでしょうね。
 
関　そうかもしれません。私は割とズバズバ意見を言うタイプですので、みんなにも遠慮なく言ってもらったほうが気持ちいいんですよ。弊社は当初から事業の基盤がない状態からスタートした会社でした。なので、社長が部下を動かすのではなく、みんなで一緒に会社を育てているような感覚があります。だからこそ私は初期から働いてくれているメンバーのことを大切に思っていますし、事業をもっと拡大して、みんなに稼がせてあげたいですね。
 
石黒　モーニング娘。は1997年に5名の初期メンバーが集められて結成しました。その後もどんどん新しい若いメンバーが加わっていっても比較的みんな仲よく活動してきたグループだと思います。でも、実は集団が一緒に歩むのって、本来とても難しいことなんですよね。関社長が従業員さんとオープンに接しながら、経営者の役割も当たり前にできているのはすごいことなんじゃないかな。