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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

コロナ禍でも笑顔を配達 皆が感謝し合える社会に
株式会社GALLOP9 代表取締役 萩倉有

 
プロフィール 千葉県出身。10代の頃に上京して飲食業界に入り、22歳で独立。リーマンショックを経験し一度は経営に失敗するも、すぐにカムバックを果たし再起を図る。その後30歳ですべての会社を譲渡し、物流業界に進出。地元の千葉県印西市で(株)GALLOP9を立ち上げる。地元のドライバーたちの協力を得ることにより、近隣市町村へと活動範囲を拡大。現在は関東1都3県に加え関西や九州地方でも事業を展開している。【ホームページ
 
 
 
新型コロナウィルスの影響で需要が急増した宅配事業。会社に所属せずに業務委託のドライバーとして働く形態は、一般雇用と違いセルフコントロールできるため、これからの働き方の一つとして注目されている。その一方で、長時間拘束やパワーバランスの偏った業界構造など課題も多い。物流という日本経済の血流をいかにして円滑に回していくのか。飲食業界での経験を活用し、物流業界で新たなサクセスストーリーを築いている株式会社GALLOP9(ギャロップナイン)の萩倉有代表取締役に話を聞いた。
 
 
 

私たちが足を止めると、日本の社会が止まる

 
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インタビュアー 鎮西寿々歌(タレント)
鎮西 株式会社GALLOP9さんは軽貨物運送事業を手がけているそうですね。軽貨物運送とは、具体的にどんなお仕事なんですか?
 
萩倉 大手物流会社さんの協力企業として、EC商品やお客様のお荷物を個人宅や企業様に配達したり、小規模の引っ越しや家電の配送をしたりするなど、まさに軽自動車を使用しての配送業務です。
 
鎮西 コロナ禍による外出自粛で、ECショップの利用者が格段に増えたそうですね。
 
萩倉 ええ、そのため、緊急事態宣言が出ていた中でも、休む間もなく稼働していました。今は第一波のピークが過ぎたかなという感じですね。コロナ騒ぎが始まった当初は、お届け先で「ウイルスを運んでくるな!」とお叱りを受けることもあって、本当に大変でしたね(笑)。また、スーパーに買い物に行った際の密を避けるためにECサイトで生活必需品を購入する方が増え、20kgほどの水を1日に100件以上お届けしたドライバーもおりました。
 
鎮西 仕事を続けるには体力的にも、精神的にもかなり辛い状況だったと思います。
 
萩倉 それでも、私たちが足を止めると、日本の社会が止まってしまいます。そういう使命感を持ってドライバーたちが頑張り抜いてくださったことに本当に感謝しています。
 
鎮西 医療関係者だけでなく、物流業界の方のご活躍があったからこそ、私たちの日々の暮らしが守られていたんだと、改めて感じます。本当にありがとうございます!