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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

時代を超えて人の生活や
幸せを支える土木建築業

 

時代を超えて人の役に立てることが喜び

 
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八木 業界内で厚く信頼されていないと、公共事業は任されませんよね。その信頼関係は、どのように構築されたのでしょうか?
 
西川 仕事を最後まで責任を持ってやり遂げることです。当たり前のことなんですけどね(笑)。従業員にも、「この給料は私や会社じゃなくて、施主様がいるからいただいたお金なんだよ」と、感謝の気持ちを忘れないように伝えています。そのために、今でもお給料日には全員集まってミーティングをしているんですよ。
 
八木 それは良い取り組みですね! 従業員の方もお金のありがたみと感謝というものを毎月感じるんじゃないかな。「さあ次も頑張るぞ」という気にもなると思います。西川社長はこの仕事の魅力は何だとお考えなのか、ぜひ教えてください。
 
西川 つくったものが形として残り、しかも、多くの方の生活の役に立つところです。自分たちが汗を流すことで道路や街、学校、マンションができて、人の便利な暮らしや幸せを、時代を超えて支えることに貢献ができる。そうした仕事でお金をいただけて、形として残るだけでなく、地図にも載るようなものをつくっていることに、大きな達成感があります。現在、西宮の厄除けでお馴染みの門戸厄神東光寺で整備工事を行っています。お寺の関係者の方々と同じぐらい、私たちも完成の日を楽しみにしているんですよ。
 
八木 時代を超えて多くの人に喜んでもらえるというのは素敵ですよね。特にお寺は何十年、何百年と続くものですから、やりがいは大きいでしょう! ちなみに土木や建築のお仕事にはさまざまな資格が必要になると思います。人材教育についてはどのような取り組みをされていますか?
 
西川 弊社の仕事で必要となる資格には、一級土木施工管理技士や一級建築士など専門的な知識を問われるものと、現場での技能を問われるものの2タイプあります。弊社では、どちらの資格も全員に取得してもらうようにしているんです。金銭的な支援はもちろん、私自らが指導することもありますよ。
 
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八木 ほう、西川社長が直接コーチしてくれるんですか。
 
西川 はい。私は、ものづくりに必要なのは“人”であると考えています。人間的な幅、思いやりの精神や向上心を基に、お客様からの要求に誠実に応える。それが信頼を生み、次の仕事につながります。だから私は、技術屋として大切な心構えや姿勢も身に付けてほしいと思っているんですよ。
 
八木 心技体の「心」ですね。なるほど、西川社長自らが指導される意味がよくわかりました。