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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 川﨑麻世(タレント)
川﨑 株式会社イチグミさんは、西野社長のお祖父様が創業されたそうですね。
 
西野 はい。高度成長期、ここ東京都江戸川区葛西の南部がまだ蓮の田んぼと海だった頃に、臨海地区の埋め立て事業を手がける会社を祖父が興しました。その後、埋め立て事業の終了と共に、都市計画にならい下水道管を整備する事業に移行し、人が快適に住むための街づくりに携わってきたのです。
 
川﨑 すごいですね。イチグミさんは、葛西という街ができ始めた頃からずっと、街づくりに携わって来られたわけだ。
 
西野 そうですね。ただ、弊社だけが街づくりに携わってきたわけではありませんので、その一端を担ってきたという誇りを持って今まで仕事をして来ました。現在では、祖父や父が敷設した下水道管が老朽化してきたため、私の代では更生管工事と言いまして、管をリニューアルするための工事を主に手がけています。
 
川﨑 まるで街という身体のお医者さんのような仕事ですね。
 
西野 はい、街の静脈をキレイにしています。おかげさまで、東京都の同業者の中で唯一、25年以上にわたって施工成績優良業者として表彰されているんですよ。
 
川﨑 イチグミさんに高い技術力や、真摯に業務に向き合う姿勢があればこその表彰でしょう。社員の方も、さぞ優秀な方がそろっているのでしょうね。
 
西野 ありがとうございます。弊社の特徴として、人手不足の昨今であっても、昔から基本的な方針として即戦力は必要としない、新卒の採用の人員を育てていくやり方にぶれはなく取り組んでいます。
 
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川﨑 しかし、未経験の若者に技術を教えていくのは時間やコストがかかるでしょう。イチグミさんのような技術系の会社であれば、即戦力となる人を雇うのが一般的ではないでしょうか。
 
西野 新しく採用した社員を、既存の従業員全員で育てていくというのが弊社の方針です。たとえ育成に時間がかかっても、社員全員がその時間を大切にするほうが会社のためには有益だと考えています。
 
川﨑 なるほど。新卒で教育環境の整っている会社に入社した社員は、愛社精神も育つでしょうし、すぐ退職してしまうということも少ないでしょう。