身近な素材で食卓を彩る
タイ生まれのカービング
舞の海 平松代表のカービングへの思いは並々ならぬものですね。私は小学校で開催された相撲大会に出場したのがきっかけで、相撲の魅力の虜になりまして。自分に向いているものに気が付かないで一生を終えてしまう人も多い中、天職と思えるものを見つけられるのって幸せなことですよね。
平松 本当にそう思います。それにしても、もしその相撲大会がなかったら舞の海関は誕生していなかったのかもしれないんですね。カービングって出来上がりをイメージしながら、一つひとつ手順を踏んで作業を進めるのですが、相撲でも取り組みの内容ってイメージするのでしょうか?
舞の海 私は常にイメージトレーニングをしていました。常に先を読みながら、自分がこう動いて、こうしかけたら、相手はああいう手を打ってくる。それに対して自分は捨て身で、躊躇せずこう抑えよう・・・という具合です。確かに、イメージするという意味では、カービングと似ていますねぇ。相撲と同じく、相当な集中力が必要そうですし。
平松 おっしゃる通りで、刃を入れたら後戻りできないですから、かなり集中力が必要ですね。でも、その集中した状態が病みつきになって、ストレス解消になるとおっしゃる方も結構いらっしゃるんですよ。
舞の海 ははあ! 無の境地に近づけるのが心地いいのかもしれないですね。
平松 そうなんです。あと、タイの伝統工芸であるカービングに、中華彫り物などの要素も取り入れ、自分なりのアレンジや和風のテイストを加えて楽しめることにも魅力を感じます。たとえばタイ・カービングでは、大根、ニンジン、カブなどで食卓を飾る花束をつくりますが、それを応用してお正月飾りをつくってみたり、スイカに花を彫るだけでなくケーキのように切ってみたり。素材に石鹸を使って彫ることもあるんですよ。そのように創意工夫を加えながらできあがった作品を、雑誌やフリーペーパーの表紙に掲載していただくこともあります。
舞の海 基本を習得すれば様々なアレンジに挑戦できるんですね。お話をうかがっていると、カービングって楽しそうだと思えてきました。平松代表のこれからのご活躍にますます期待しています!
平松 たくさんの方々にカービングの魅力を伝えられるように頑張ります!
「仕事を楽しむ」とは‥
いい作品をつくったり、いいレッスンができたりすれば仕事は楽しい。そのためには、日々の練習を積み重ねて自分の底辺のレベルを上げることを大切にしています。たとえ条件や体調が悪くても、一定の成果は挙げたいですからね。
(平松佳子)
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