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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 群馬県出身。中学校を卒業後、専門学校に通い自動車整備士の国家資格を取得。以来35年間、整備一筋。30歳の時に独立し、自動車整備および販売事業の荒川自動車を創業。高い技術に信頼は厚く、ディーラーや同業者からの依頼もあとをたたない。2012年には新たな試みとして福祉車両のメンテナンス、販売、レンタル専門の 「やさしいくるま工房」 を設立。障がい者や高齢者への福祉向上のために日々尽力している。2023年1月、荒川自動車の法人化を果たす。【ホームページ
 
 
 
高齢者や障がい者の移動手段として、とても大切な福祉車両。しかし、販売やメンテナンスを行っている会社はまだまだ少ないのが現状だ。そんな中で、2012年から福祉車両の販売とメンテナンス、レンタル業務に特化して営業を始めたのが 「やさしいくるま工房」。35年間、車の整備一筋で働いてきた荒川望代表のもとを訪ね、仕事に対する想いや取り組み、将来の目標についてお話をうかがった。
 
 
 

内装を工夫し、コミュニケーションを円滑に

 
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インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 「やさしいくるま工房」 さんでは、福祉車両を専門に取り扱われているとうかがいました。福祉車両とは一体どのようなものなのでしょうか?
 
荒川 一般的に福祉車両とは、車イスのまま乗り込める車や、手足が不自由な方のために運転補助装置が取り付けられた車、電動カートなどのことです。やさしいくるま工房では、そんな福祉車両全般のメンテナンスや販売、レンタルを行っています。
 
宮地 メンテナンスを行う車屋さんというと、油にまみれて、道具が散らばって・・・という勝手なイメージがあったんですが、やさしいくるま工房さんは全然雰囲気が違いますよね。まるでカフェみたい! 
 
荒川 そう言っていただけると嬉しいですね。あえて車工場の雰囲気をなくしたんです。福祉車両を必要とされる方は、障がいを持たれた方であったり、ご高齢者であったり、それぞれのお悩みを抱えて来られます。そんな方々にリラックスしてお悩みやご要望をきちんとお話していただくために、カフェのような内装にしたんですよ。
 
宮地 この雰囲気ならなんでも気軽に話せます。荒川代表は、お客様とのコミュニケーションをすごく大切にされているんですね。