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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

鉄道の安全運行を支える
鉄道信号保安設備のプロ

 

鉄道の安全を支える設備の施工と保守を行う

 
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畑山 鉄道が安全に運行できるように支える鉄道信号工事とは、具体的にはどのような作業なのか気になります。業務内容について詳しく教えてください。
 
古家 弊社では主に、鉄道信号保安設備の施工と保守を行っています。鉄道における信号保安設備とは、簡単に言えば列車の衝突や事故を防ぎ、安全に運転するための装置やシステムのことです。具体的には信号機のほか、緊急時に列車を自動で停止させる自動列車停止装置、通称ATSや、速度の制御を行う自動列車制御装置、通称ATCといった装置があります。さらには、列車のレールを切り替えて軌道を変える転てつ装置と、これを信号機と結びつける連動装置などの設備もあるんですよ。弊社はこういった設備全般に対する設置工事や、定期的な点検や補修をすることで、鉄道を利用する多くの人の安全を守ることを使命としています。
 
畑山 鉄道の安全性に関わる重要なお仕事なんですね。普段の生活ではなかなか見る機会のないさまざまな設備が、私たちの安全を守っていると知って驚きます。
 
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古家 確かに信号保安設備の多くは、一般の方が目にする機会は少ないでしょうね。でも中には、踏切や列車の非常停止ボタンなど、多くの人が日常的に見たり触れたりする設備もあり、弊社ではこれらの踏切や非常停止ボタンの設置と保守も行っているんですよ。鉄道業界は年度ごとに設備や保守等の規定が見直されるため、最新の規定に準拠しながら、設備が安定して稼働できるように工事しています。
 
畑山 毎年更新される規定にも柔軟に対応なさっているんですね。お聞きしたところ、鉄道信号保安設備以外の工事も行っておられるとか。
 
古家 はい、雨量計や積雪計といった気象観測設備の施工と保守にも携わっています。鉄道を安全に運行するためには、雨量や積雪量、風速などの気象要素を観測する設備も不可欠ですからね。そこで気象観測設備を設置し、計測の精度を保つための点検や調整なども行っています。鉄道信号保安設備だけでなく、気象観測設備の工事も行うことで、鉄道の安全運行や人々の生活を守ることに貢献したいと考えているんですよ。
 
畑山 鉄道の安全や、私たちの暮らしにも関わるさまざまな設備の工事に積極的に携わる姿勢に頭が下がりますよ。