小谷 私は八王子市出身で、大人になってからもともとやっていたバスケで地域に貢献したいという思いが芽生えてきました。株式会社2社の経営をしながら小学生やプロチームの中学生(ユースチーム)に指導していたものの、好きなバスケや子どもたちの指導に全力を注ぎたいと、周りにはないようなチームをつくったんです。子どもたちの指導に携わって、もう15年以上になりますね。
水野 U15・U12・U10・U8の幅広い学年で大会に参加されているそうですね。8歳のお子さんたちも試合に出られる環境はかなり珍しいのではないでしょうか。
小谷 そうかもしれません。当初は大会で上位を狙うことをとにかく意識していました。しかし、そればかりでは「練習がつらくてついていけない」「バスケが楽しくない」という子も出てきて、子どもたちのためにならないと気付いたんです。楽しくなければ、バスケを続けたいと思えず、上達もしないし意味がないと思うようになり、育成方針を大きく転換したんですよ。
水野 私も競技経験者として、ジュニア世代の育成は成績が上がるほど、取り残されてしまう子たちが生まれるという実感があります。小谷代表は、お子さん一人ひとりを輝かそうとお考えになったんですね。
小谷 そうですね。小学生の大会では実力のある上級生ばかり多く出場するのが一般的です。その裏で、低学年の子たちが試合に出られず一日中応援だけをしている様子を見てきて、学年に関係なくもっとみんなが試合に出られる環境をつくれないものかと感じたんですよ。
水野 個人的に、一部の大人だけが自己満足しているチームは、あまり良いとは思えないんです。同じ時間と労力、月謝を費やしているお子さんとその親御さんは悲しい思いをすることも多いでしょう。
小谷 その通りです。勝ちだけにこだわるのではなく、「楽しみながらうまくなる」をモットーに育成したほうが、上達すると思っています。しかし現状は、勝ちにこだわりすぎて主力以外の子の技術が上達していないチームも正直あります。勝ってなんぼのプロ選手ではなく未来のある小中学生ですからね。
水野 個人的に、一部の大人だけが自己満足しているチームは、あまり良いとは思えないんです。同じ時間と労力、月謝を費やしているお子さんとその親御さんは悲しい思いをすることも多いでしょう。
小谷 その通りです。勝ちだけにこだわるのではなく、「楽しみながらうまくなる」をモットーに育成したほうが、上達すると思っています。しかし現状は、勝ちにこだわりすぎて主力以外の子の技術が上達していないチームも正直あります。勝ってなんぼのプロ選手ではなく未来のある小中学生ですからね。