福島 子どもの頃、親に連れられて行ったそろばん教室が原体験ですね。その後も、一度始めたそろばんをやめるきっかけもなく、ずっと続けていました。前職であるパナソニック株式会社への入社理由も、社内に「珠算部」があり、計算のスキルが経理の仕事に強く結びつくと評価されている点に魅力を感じたからなんです。
山田 長年にわたり培った計算力を、お仕事で発揮されたわけだ。
福島 そうですね。海外配属になりインドネシア・中国の経理担当取締役を務めていたときは、現地の方の目の前で暗算をして驚かれることもありましたね。計算のスピード・正確性が信頼にもつながるなど、あらゆる場面でそろばんの有用性を実感できました。
山田 まさに一生物のスキルだ! その後、どのようなタイミングでそろばん塾を開かれたのでしょう?
福島 長年そろばんの全国大会にも出場するなど選手として続けていましたが、経験を重ねるにつれて、指導者側に立ちたいと考えるようになりましてね。そして、2020年に当塾の設立に至ったというわけです。
山田 私も長年SASUKEに挑戦し続けてきて、自分が指導者側に回ろうと決意した節目の時期があったので、お気持ちはよくわかりますよ。ちなみに屋号には、どういった由来があるのでしょう。