山崎 大手不動産会社でマンションの開発や販売仲介を担当し、別の企業に転職後も商業施設の開発や不動産証券化などの業務に従事していました。しかし、39歳になってリーマンショック後の不況に襲われ、将来を考えた私は不動産業界での豊富な知識・実績と人生経験を活かした新たな道を模索しまして、準大手マンション管理会社に転身し、管理組合を支援するフロントマンとして活動を始めたんです。
石黒 マンションの管理はご苦労も多いと聞いたことがあります。
山崎 当時の仕事は管理組合の理事会や総会に同席して、いただいたご要望への対処やお預かりした管理費・修繕積立金の毎月の決算を報告することでした。不動産管理はクレーム産業と言われているものの、マンション管理士の資格も取った私は、徹底した情報開示と丁寧な対応で信頼を積み上げることができたんです。自分の提案が通ったときの達成感も大きかったですね。ただ、疑問を感じる点もありました。
石黒 それは、どのような点なのでしょう。住まいに関することなので気になります。
山崎 実を言うと、マンション管理会社の本当の目的は、細かい修理から大規模修繕までさまざまな工事を受注するノルマがあったんです。それでは工事会社の営業マンにすぎません。また、管理会社の工事受注ノルマによるプレッシャーや管理組合との対応に悩み、職を離れる社員もいたんですよ。なので、管理会社だけでは、管理組合の運営のきめ細かいサポートができないのが現状なんです。そこで私は、マンション管理の専門家として、管理会社のサポートが行き届かなくて、悩んでいたり、困っていたりしている管理組合の手助けができればと思い、2020年に独立し山崎事務所を起ち上げました。
石黒 それでは、あらためて現在の業務内容を詳しく教えていただけますか?
山崎 私どもの業務は、分譲マンション管理組合のトータルコンサルティングです。大規模修繕工事の計画、管理費の削減、管理会社の変更などあらゆる支援を手がけています。阪神・北摂を中心に関西全域で活動していますが、名古屋にもお客様がいらっしゃるんですよ。
石黒 それでは、あらためて現在の業務内容を詳しく教えていただけますか?
山崎 私どもの業務は、分譲マンション管理組合のトータルコンサルティングです。大規模修繕工事の計画、管理費の削減、管理会社の変更などあらゆる支援を手がけています。阪神・北摂を中心に関西全域で活動していますが、名古屋にもお客様がいらっしゃるんですよ。