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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域の歯科レベル向上へ
住宅街で世界標準の治療

 

治療中の録画映像は患者に見せて説明に活用

 
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矢部 マイクロスコープで傷んだ歯が大写しになっちゃうのは恥ずかしいですね(笑)。でも、このほうが治療の仕上りも良いということがよくわかりました。ところで、映像が残っているということは、リアルタイムで使うだけじゃなく、録画して後で確認することもできますよね。
 
金子(佳) そうなんです。患者さんは治療中に見ることができないので、後から再生して治療前の状態や今日どんな処置を行ったかを説明するのに活用します。矢部さんがご存じないとおっしゃったのはもっともで、日本の歯科医療機関のマイクロスコープ普及率は約10%、日常的に活用している所はさらにその半分程度に過ぎません。録画して患者さんに見せているのはもっと少なく、全体の2%ぐらいと言われています。
 
矢部 2%! めったに見つからないってことじゃないですか!
 
金子(佳) 当院で使っているスコープ映像の録画システムはメーカーのものではなく、私の先輩が特別につくってくれたものなんですよ。
 
矢部 ますますレアな設備ということですね。近所にこんな歯医者さんがあるこの町の人たちはラッキーだと思います。うらやましいですよ。
 
 

人生も左右する歯の大切さを訴えていきたい

 
矢部 歯の大切さは、私も年々強く感じられるようになりました。1本の歯の見え方で人の印象は大きく変わりますし、将来痛い思いをして高い治療費に落ち込むぐらいなら、今から定期的に歯医者さんに通って、小まめにメンテナンスしてもらったほうが絶対に得ですよね。
 
金子(富) おっしゃるように、将来の費用負担を考えることはすごく大事です。矢部さん、デンタルIQが高いですね!
 
矢部 そんな言葉があるんですか、恐縮です(笑)。
 
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金子(佳) 実際、美容を気にして皮膚科には行くけど歯医者は嫌いだから虫歯ができても放置している方など、歯を大切にしない人がまだまだいます。歯が健康じゃないと食事の味も十分に楽しめないという研究もあるぐらいですから、矢部さんのような認識がもっと広まるようにしたいですね。アメリカでは日本よりも治療費がうんと高いせいもあって、患者さんも歯の維持に一所懸命です。「フロス・オア・ダイ」、フロスで手入れするか、それとも死か、なんて言葉もあるんですから。
 
矢部 怖いですね。でも、それぐらいの意識で歯を守っていきたいと思います。最後に今後の目標をお聞かせください。
 
金子(佳) 歯磨きの練習専門のセンターをつくりたいという目標があります。予防を徹底することで治療の必要がなくなるなら、それが一番ですからね。いつか、この小田や京町が「予防歯科が推進されている地区」としてテレビで放映されることが夢です。
 
矢部 素敵なお考えです。これからも地域で世界標準の治療をされることを期待しています。頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
技術を学び、患者さんに還元することです。そうして患者さんに笑顔になっていただくことが、私の仕事の楽しみとなっています。
(金子佳史)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 富士歯科医院
■ 所在地 〒210-0846 神奈川県川崎市川崎区小田2-5-13
■ 事業内容 歯科医院
■ ホームページ https://www.fujishika-iin.com