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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

有言実行の信頼と社長力
エンジニアとともに成長

 

父を思えば、無様な人生は送れない

 
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吉井 野原社長の理想と信念から会社を設立した経緯がよくわかりました。最初の会社が倒産して夜逃げまでしたとおっしゃっていましたね。その後リカバリーできた原動力やモチベーションはどういったところにあるんですか?
 
野原 父の影響が大きいと思います。私は父子家庭で育ちました。父は、自分のキャリアを捨ててまで私を育ててくれたんです。責任感が強く、本当に格好の良い父だったので、その息子の私が格好の悪い生き様を送るわけにはいきません。「人にやられて嫌なことはお前だけはするな、人にやってもらって嬉しいことは見返りを求めずやりなさい」といった父の言葉も大事にしています。父への感謝を忘れずに、父ができなかったことを私がやり遂げようと思いながら仕事をしている節もあります。
 
吉井 時代的にも父子家庭は珍しいかもしれません。そういったお父様の愛情ある育て方が、野原社長の不屈の精神力と正義感を育んだのですね。私も野原社長の、ネバーギブアップの精神を見習いたいと思います。ポジティブに生きていくには、言葉として発信していくことも大切なのでしょうね。
 
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野原 そうですね。私は何度失敗しても、その経験を糧に何度でも立ち上がれるという考え方で、それを公言しています。先ほどの雇用を65歳まで守る話も、公言することによって責任感が湧きます。そして、自分のプライドにまで昇華されていくんです。
 
吉井 ある種、やる気スイッチを入れる自己暗示のようですね。自ら発した言葉が、言霊となってモチベーションを高めてくれる。会社として、ほかにも公言しながら外部へアピールしている点があったら教えてください。
 
野原 企業理念として、「公平性、透明性、大志・野心」を掲げています。例えば、慣習破りのこととして、エンジニアに自分の市場価値を教えるために、委託先との契約内容もすべて開示しています。給与は契約の75%~80%、残高の使用目的まで、すべて説明します。
 
吉井 そこまで徹底している会社は聞いたことがありませんよ! 「エンジニアはモノじゃない」という、野原社長のコアにある経営哲学にも通底していると思います。
 
 
 
 

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