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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

土地探しから建築まで 
一貫対応の不動産会社

 

社員あってこそと考えて労働環境を改善

 
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畑山 実際にレーヴとして独立されたのは、昨年2016年の11月だとお聞きしました。いつ頃から独立を計画されていたのですか?
 
山本 去年の夏ですね。母体会社から日本での不動産仲介部門を譲る、という話があったことがきっかけです。30年近くという長い歳月、地元密着で不動産業をしてきて京都南部では知らない人がいないほどだったのに、ここで途絶えさせてはいけないと考え、「私が引き継ぎます!」と手を挙げたんですよ。それで、レーヴと名を変えて再出発したんです。
 
畑山 頼りにしていた地域の方々からしてみたら、形が変わっても不動産事業が残ってくれたことは、ありがたかったでしょうね。
 
山本 実際に、会社の代表になってからは、改めて地域の方々の思いと期待を実感しています。
 
畑山 心機一転の再出発に際して、新たに決めたルールや方針はありますか?
 
山本 約30年の歴史がある分、馴染みすぎて気付かない面というのがあります。特に労働環境が時代と逆行していたところがあったので改め、社員がしっかりと休日を取れるようにしました。
 
畑山 馴染みすぎて気付かない、っていうのはわかるなぁ。ボクシングでも、ベテラン選手のほうが案外、欠点に気付かなくて長いスランプに陥るものなんです。そういう時は、気分をリフレッシュするのが一番で、それがレーヴさんにとっては、山本社長の就任だったのでしょうね。
 
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山本 私自身、就任を決めた時は、単なる事業の引き継ぎで終わらせず、進展させたいと考えていました。例えば、名君と呼ばれた昔の大名であるお殿様は、当然のこととして民を大事にしていたそうです。実際、民がいなければ国は動きません。会社も同じで、従業員のための政策を行わなければ前には進まないんですよ。
 
畑山 神輿も担いでくれる人がいないと、ただの置き物になってしまいますもんね(笑)。
 
山本 その通りです(笑)。社員のことを考えると責任は大きいと感じますが、会社員時代には味わえなかった醍醐味として、日々楽しみながら挑戦しています。