B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

福祉事業の総合展開で
世界を見据え地域に奉仕

 

原動力は心と心が通う瞬間の感動

 
glay-s1top.jpg
 それはやはり、体力的にも精神的にも大変な仕事なのでは、という福祉業界へのイメージがあるからでしょうか。
 
中原 確かに、一般にきつい仕事だとは言われます。ですが、私はこれほどやりがいや自分の存在意義を感じられる仕事って他にはないと思っています。というのも福祉の現場では、心からの「ありがとう」という言葉をいただけることが多いんですよ。そこには高齢者の方々の、「人生の最期という大事な時間を、支えてくれてありがとう」という気持ちがこもっている。だからこそ、「お役に立てている」と実感する瞬間が多いんです。私自身、「あなたに会えてよかった」と言っていただいた経験が、今も原動力になっています。
 
 誠心誠意尽くせば、心が通い合う喜びが得られると。僕もサッカースクールで子どもたちに指導する時は一生懸命教えるようにしているんです。そうすると彼らもとても喜んでくれますし、その様子を見てさらに「次はもっと頑張ろう」と思える。まさに、相手が喜ぶ様子が中原社長と同じように僕にとっての“原動力”ですよ。
 
中原 人から必要とされる実感って、このうえない喜びですよね。その喜びがあるからこそ成長できて、やりがいや誇りも持てるようになるんですよ。そうすれば、ますます仕事への取り組みも真摯になり、高齢者の方々にも喜ばれるようになります。
 
glay-s1top.jpg
 そうしたお考えを浸透させるために、御社で具体的にされている取り組みはありますか?
 
中原 よく研修を実施していますね。技術的な向上を目的としたものはもちろん、モチベーションアップのための研修にも力を注いでいるんです。その1つが、異業種の方を招いての講演会です。この前は、掃除業界の会長さんを講師としてお招きし、職業人としての掃除の意義について、お話しいただきました。
 
 良いですね。そうして違う視点から自分の仕事を見つめると、また考えも深くなっていきそうです。