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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

師・親・子の三位一体で
共に成長を目指す学習教室

 

体感させることで成長を促す

 
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生徒2人に対し、1人のスタッフが丁寧に指導にあたっている
緑川 自分を磨いていくにあたって、城さんはどなたか目標とされる方はいらっしゃいますか?
 
 特定の方がいるというよりは、いろいろな指導者や監督から教わったことを咀嚼して、自分の指導に活かしています。緑川代表は?
 
緑川 私は2人いて、1人はとても野性味溢れる先生で、どんなことも先延ばししない速いレスポンスと熱い指導が持ち味の方。もう1人は勉強熱心でどんな相手も納得させてしまう説得力をお持ちの先生。このお2人の先生から、良いところを学んで自分を高めていきたいと思っています。
 
 人間、一生かけて自分を高めていくことが、大切ですよね。こちらで指導員として働かれているのは、若い方が多いのですか?
 
緑川 はい。競泳やバレーボールの指導をしていた頃の教え子がほとんどです。中には「報酬はいらないから、子どもたちや塾のために頑張りたい」と言ってくれる子もいるんですよ。その言葉を聞いた時は、大きな感動を覚えましたね。
 
 それは素晴らしい教え子たちですね。緑川代表の教育もあってのことなのでしょう。ところでこちらでは、塾主催でイベントも行っているとか。
 
緑川 毎年恒例の行事として、勉強合宿やクリスマス会を開いています。クリスマス会では人前で発表する訓練として、塾生全員に何かしら出し物をしてもらうんです。他にチーム対抗でゲームをしたり、料理をつくって保護者の方に振る舞ったりもしています。
 
 楽しそうですし、そんなイベントをしている塾というのも珍しいですね。
 
緑川 イベントで恥ずかしい思いをしたり、失敗したりといった経験を積ませることが狙いなんです。上手くいくように一生懸命に準備をする過程にこそ成長があります。結果ではなく努力した過程を評価したいですし、結果より努力の過程を大切にする人になってほしいですから。失敗を失敗と感じず、成功するための最高の材料だと思える心を育てたいのです。
 
 勉強合宿のほうは、どんな雰囲気なのですか?
 
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緑川 合宿の目的はもちろん勉強ですが、一人ひとり目標を決めてもらっています。それに向けて考えて行動させるために、自由な時間を多く設けていますね。勉強だけでなく、マナーを指導し、ルールを守る大切さを体験させることによって伝えます。あえて携帯やゲームを持ってきても良いルールにし、その使い方や使っても良いタイミングを体験させることで指導しているんです。誰かに与えられたものではなく、自分で考えて行動して体験したことが、人間性を形成すると思いますから。
 
 その指導方針には大いに共感します。今後は、どのようにそうした指導を広めていかれるのですか。
 
緑川 小規模な寺子屋を各拠点に展開したいですね。また現在、特別支援学校のお手伝いもしているので、いずれは私もそうした経験をもとに、山奥の建物を買い取って子どもたちに耕作や魚捕りなどを経験させる、フリースクールもつくりたいと思っています。 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
なりたい自分をイメージし、それに向かって心を込めて一生懸命に取り組むこと。ちょっと古臭いですけど、「魂を込めて」。そんなイメージですね。
(緑川慎吾)
 
 :: 事業所概要 :: 
   ■ 事業所名 みどりの寺子屋
 ■ 所在地 〒204-0022 東京都清瀬市松山1-30-2
 ■ 事業内容 少人数学習教室の運営
 ■ 設立 平成25年9月
 ■ 従業員数 9名
 ■ ホームページ http://www.midorinoterakoya.com