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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

1/1000mm精度の測定技術で
製品の品質と人々の生活を守る

 

日本の製造業の復活のために

 
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ロール外径ブレ測定装置。2006年に(株)リコーに納入
川村 10万分の1ミリ?! 精密ですね~。設計開発にあたって、川添社長が一番留意されているポイントは何でしょう。
 
川添 シンプルで、かつ精度が良く、使いやすくてリーズナブルな機械であることを大切にしています。常に機器を使う人の立場になって設計することが大事ですね。おこがましいかもしれませんが、それはとりもなおさず、エンドユーザーが商品を使う際の安全と安心を支えることなんです。微力ながら、社会のお役に立てていると自負していますよ。
 
川村 微力どころか、御社に支えられていると言っていいくらいですよ。今までペットボトルは丈夫で当たり前と思っていましたが、品質を検査する機械あっての耐久性ですから。
 
川添 確かに、寸法が数ミクロン違うだけで用途を満たせなくなるものはたくさんありますからね。その点、部品生産を海外工場で行なうメーカーは苦労されているようです。規格外の部品が混じると故障やトラブルにつながりますから、部品の精度をチェックする機械は非常に重要なんです。
 
川村 やっぱり、海外製のものは品質が低いのでしょうか。
 
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川添 こと精度にかけては、日本に叶う国はないと思います。日本には “匠” の文化がある。コンピュータ制御される工作機械が増え、職人でなくてもある程度の品質は保てる時代ですが、設計図と寸分違わぬものを作ろうと思えば匠のノウハウは不可欠です。これが失われると日本の製造業は復活できなくなる。業界で一丸となって、職人の “匠の技術” を守っていきたいものです。
 
川村 川添社長には筆頭でその一翼を担っていただかないと。
 
川添 もう年ですけどね(笑)。でも、当社の仕事が匠たちの技術や信念を支える基盤になれば嬉しいですし、これからもより一層、正確で使いやすい精密測定機器を開発していきたいと思います。
 
川村 日本の製造業の未来のため、ご活躍を期待しています。本日はありがとうございました。
 
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社白山システム
 ■ 本社 〒226-0014 神奈川県横浜市緑区台村町1033-17
 ■ 事務所 〒223-0066 神奈川県港北区高田西1-4-16
 ■ 事業内容 省力化機器・精密測定機器の設計・開発・製造・販売
 ■ 設立 平成22年12月
 ■ 従業員数 3名
 ■ 主な取引先 株式会社エビック/東洋製罐株式会社/北海製罐株式会社/コカ・コーラグループ/大日本印刷株式会社/株式会社リコー/アサヒビール株式会社/アサヒ飲料株式会社/株式会社ヤクルト本社/サントリー株式会社/トッパンプラスチック株式会社/株式会社日東電工/東洋ガラス株式会社/株式会社神戸製鋼所/日立マクセル株式会社/東レ滋賀工場/株式会社バンザイ
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