石黒　伊藤代表のこれからの目標についてもぜひ教えてください。
 
伊藤　社会で活躍する女性の一例、いわゆるロールモデルになりたいと思っています。当事務所に相談される女性のお客様の中には、男女問題以外にも将来の不安を感じている方が多くいらっしゃるんです。そういった女性の方々に少しでも希望を持っていただくため、私の今までの歩みを共有していきたいと考えています。私は大学を卒業後、少しの間だけ社会人として働いて、すぐに結婚したんですよ。そのため、当時は社会で役に立つ職歴も資格もなく、そんな状況で離婚も経験しました。それからの私は周囲の方々に支えられながら努力を重ね、なんとか行政書士の資格を取り、現在は行政書士として働くことができているんです。このような私の経歴を多くの方に知っていただき、私のように職歴や資格がない状況からでも頑張れるんだということを伝えていきたいと思います。
 
石黒　辛い経験をされたからこそ、多くの女性たちから共感を得られることもあると思います。私も、初代モーニング娘。としては、“なっち”こと安倍なつみちゃんのように圧倒的な才能があったわけではなく、経験ゼロから必死に学んできました。グループ結成当初はうまくパフォーマンスができず悔しい思いもたくさんしましたよ。その経験によって、周囲の方々の悩みを理解し、寄り添えるようになったと思うんです。最初から何でもうまくできる人ではなく、辛い経験を通して悩みや痛みを知り、それを乗り越えてきた伊藤代表だからこそ、多くの女性の希望になれるんだと思います。