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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
撮影現場などでのコミュニケーションの深め方について聞くと、「ラジオのパーソナリティのように、とにかく喋っている」と笑いながら答えてくれた八嶋さん。最初から、チーム全員の仲が良かったかのような雰囲気をつくるのだという。
 
 

芝居しやすい環境をつくる

 
テレビの連続ドラマに出演させてもらうときなどは、基本的に楽屋を使うことはありません。前室という、スタジオのすぐそばにある部屋を使っているんです。前室は、出番の近い人が待機する部屋。僕はそこで着替えやメイクをしながら、とにかく通る人みんなに話しかけています。
 
役者さんもスタッフさんも、同じ作品に関わり、一緒につくり上げるチームなのだから、僕は最初から「仲が良い」ということにしています。初対面なのに、友だちのように話しかけることも(笑)。お互いが探りあいながら撮影に臨むよりも、無駄話でもいいから、たくさんコミュニケーションを取ってから作品づくりに入ったほうが、チームがまとまるのが早いかなと経験上思っています。
 
最初のうちは、全員を会話に巻き込むように意識しますね。そうすると、最初はなかなか喋らなかった人との距離も近付きますし、僕がいない場でもみんながコミュニケーションを取り合ってくれます。そういう様子を見ると、思わず「よし!」と思いますね。
 
そういったことを続けているからか、「ムードメーカー」と言ってもらうことが増えました。でも、誰かのためにやっているわけではないんですよ。自分自身がお芝居をしやすい環境をつくるためには、チームが仲良くまとまっているのが一番でしょう。だから、あくまで僕のわがままでみんなにも仲良くしてもらっている感じかな(笑)。
 
 
「俳優の仕事は待つこと」と語る八嶋さん。どのような真意があるのだろうか。
 
 

巡り会いを待つ

 
僕がテレビに出演させてもらえるようになったときは、“小心者の小狡い中間管理職”というような役ばかりいただいていました。あまりにも似たような役柄ばかりだったので、俳優の先輩である金田明夫さんに相談したところ、「それでいいんだ」と言われまして。「日本のドラマで、小狡い中間管理職と言えば八嶋と言われるようになればいい」と言ってくださったんです。「そうすれば、いつか必ず違う役が来るから」と。
 
その後、本当にいただく役柄に変化が出てきました。最近では、いわゆる“良い人”の役が多いですね。そうやってできあがっている僕のイメージを壊したいと考える作家さんや、演出家さんが現れてくれるんです。そんな巡り会いを待つのが、俳優の仕事なのかなと思います。今の僕についている“良い人”のイメージを壊すような、意外性のある役と巡り会うのも楽しみです。
 
俳優としての仕事以外では、バラエティ番組などにもよく出演させていただいています。僕は、声をかけていただけるなら何でも挑戦してみたいんです。自分だけの判断で、「この仕事だけをやる」と考えていたら、自分の可能性が先細っていく気がします。経験がないからこそ、何事もやってみないとわかりませんからね。バラエティなんかは、実際に挑戦してみると、楽しいんですよ。
 
僕がお芝居を始めたそもそもの理由は、「人前に出たい」「目立ちたい」という理由から。だから俳優の仕事でなくても、その目的を果たしていることに変わりはないんですよね。僕は8月24日から公開されている映画、『検察側の罪人』で木村拓哉君や二宮和也君と共演しています。それを知った同級生からは「すごい人たちと共演してるけど、お前がやっていることは当時から変わらない」と言われますよ(笑)。
 
 
 
 
 

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