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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
4月から小学生に向けて開催される熱血かけっこ塾。子どもたちの運動能力の向上を図るこの塾で、照英さんは校長として指導をするという。新しい試みでもあるこのクラブにかけた思いとは――?
 
 

遊びながら運動の楽しさや礼節を学んでほしい

 
僕はずっと陸上競技をやってきたけど、熱血かけっこ塾を陸上競技のクラブにするつもりはないんです。子どもたちが、いつか何かしらのスポーツに打ち込みたいと思ったときのために、基本的な運動能力を向上させてあげたい。それも、運動が楽しいと感じてもらえるように、遊びの中で伝えていこうと考えています。例えば、よーいどん! とかけっこをさせるのではなく、みんなで鬼ごっこをして走る楽しさを感じてもらう、とかね。
 
運動の楽しさを追及する他に、規律の徹底も行っていきますよ。グラウンドに出入りするときには礼をする。見学に来ているお父さんお母さんには挨拶をする、という基本的なことから教えていきたいと思っています。礼節が身に付くと、自然と人を尊敬できるようになるんです。尊敬する気持ちがないと、将来人を馬鹿にする人間になってしまう。そういった礼節って、運動部に入っていると先輩から学ぶことも多いと思います。でも、みんながみんな部活に入るわけじゃない。だから、小学生のうちに遊びの中で楽しみながら自然と覚えていってほしいんです。社会に出たときに、損をしないようにしてあげたいですね。
 
親御さんには、お子さんをたくさん褒めてあげてほしいです。自分のよさに気付けていない子が多いと思うので、親御さんが積極的に褒めて「君にはこれができるんだ」って気付かせてあげてほしい。僕自身、プロレスラーに憧れている9歳の息子には「たくさん食べて偉いなぁ。絶対にプロレスラーに勝てるよ」と言ったり、6歳の娘に「こんなに足が長いなんて、絶対スーパーモデルになるわ!」と言ったりしています(笑)。いろんなことを褒めてあげることによって、子どもの中でやりたいことへの選択肢が広まるんじゃないかな。
 
あと、どれだけ忙しくても子どもの意見を聞くことを大切にしてほしい。子どもが悩んでいて何か伝えたいことがあるときに、「忙しいからちょっと待って」と言うと、子どもが悩みを抱え込む第一歩になってしまうんです。仕事の準備をしていて忙しい、料理をしていて忙しくても、子どもと目を合わせることはできるはず。ちょっと待ってと言う前に、目を合わせて笑いかけてあげてください。そうして子どもが伝えたいことを感じ取ってほしい。抱きしめる時間がなくても、声を聞いてあげることはできますから。
 

 
(インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori)
 
 
 
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照英(しょうえい)
1974年生まれ 埼玉県出身
 

大学時代はやり投げの選手として活躍。大学卒業後は体格を生かしモデルの道へ進む。ジョルジオ・アルマーニのコレクションなど、数々のショーに出演。1998年には、『星獣戦隊ギンガマン』のゴウキ役として俳優デビューを果たす。その後、人気時代劇『水戸黄門』にレギュラー出演するも、結婚を機に降板。バラエティー番組や旅番組に数多く出演するようになり、そのキャラクターで人気を博す。2007年に長男が誕生してからは、子育て番組の司会を務めるなど、精力的に活動の幅を広げている。著書に『自分らしく媚びずに生きる 俺の自己啓発!』(株式会社アスコム)、『親子で運動会を勝ちにいく』(岩崎書店)がある。

オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/show-a/

熱血かけっこ塾公式サイト
http://kakekko-juku.com/

 
(取材:2016年2月)