スチール社のチェーンソーに魅せられて

インタビュアー 小倉隆史(サッカー元日本代表)
廣田 もともと私は建築家を目指していましたが、家庭の事情により断念し重機の輸出商社に就職しました。やがて地元・横浜で働くため転職したのが建設機械のレンタル会社だったんです。サービスマンとして技術を磨いた後に再び転職し、販売や修理の責任者としてトータル20年の経験を積みました。その間に出合ったのがドイツ・スチール社のチェーンソーです。
小倉 スチール社は、世界的に有名なチェーンソーの会社ですね。
廣田 はい、林業のプロが絶賛するスチール社のチェーンソーに私は魅せられまして。会社から「メンテナンスが難しいスチールのチェーンソーは扱わなくていい」と言われても、めげませんでした。スチール社から誘われてドイツへ飛び、理にかなったチェーンソーの仕組みを教えてもらったことで、ますます同社の製品に引き込まれていったんです。そうするうちに、スチール社から「横浜で専門店をつくってくれないか」と声をかけていただき、「横浜でチェーンソーは売れない」という社内の反対を押し切ってショップをオープンしました。