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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

精神科医療の枠を超え
地域で自立をサポート

 

患者の人生を長い目で見た支援を行いたい

 
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水野 ところで、肥田理事長が今のような取り組みをしようと思われたきっかけは何だったのですか?
 
肥田 若い頃、ハンセン病の隔離療養施設を見学した際、「どんな患者さんも、自分らしい生活をすべきではないか」と感じ、研修医時代から地域に根ざしたリカバリー活動をしようと心に決めていました。でも、その当時はここまでの規模にできるとは思っていませんでしたね。賛同してくださった周囲の方々には感謝しかありません。
 
水野 精神科・心療内科の患者さんを病院の外でもリカバリーしようという考えは、当時としてはかなり特殊だったのではないですか?
 
肥田 確かに、精神科には今現在でも、「薬を処方して終わり」という風潮があることは否めませんし、私は薬物療法の専門家として薬物治療の重要性も深く認識しています。ただ、薬の処方はトータル的なケアのごく一部でしかないとも考えています。家族や地域といった社会関係性の中で生きていけるようにすることが、私の考える医療なんです。
 
水野 投薬治療後に社会に馴染めず、結局また病院に戻るというケースも多いといいますね。両親など支えてくれる人がいなくなると、生きていくのも困難になりそうです。
 
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肥田 ずっと守ってもらえるわけではないからこそ、私たちは当事者の方へ、本当の救いになることをしたいですよね。就労支援による自立を促すのもそのためです。実は現在も、MARSには11名の患者さんが正社員として働いているんですよ。
 
水野 若い頃に肥田理事長が目指した形が、実現されつつありますね! 今後はどんなことに挑戦なさるのか、気になります。
 
肥田 グループホームを増やしたいですね。かつての統合失調症患者さんは、亡くなるまで病院で過ごす方が大半でした。しかし現在は退院される方が圧倒的に増えています。そういった方の老後の不安を解消するためにも、グループホームを拡充させたいです。
 
水野 いろんな角度から病に悩む方々の問題を捉え、解決しようとする肥田理事長からは、精神科のイメージを変えたいという使命感が伝わってきます。病院内に大名行列をつくるタイプではない、患者さん目線に立てるお医者さんだとも感じました。これからも、宙麦会を発展させてください。応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分の専門性を活かして本気で取り組むと、仕事は楽しめるものだと思います。そういう本気で取り組める仕事に出合えた私は幸せですね。
(肥田裕久)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 医療法人社団 宙麦会
■ 本社 〒270-0163 千葉県流山市南流山1-14-7
■ 事業内容 精神科・心療内科クリニックの運営
■ 設立 平成17年12月
■ ホームページ https://soramugi.com/
 
 
 
 

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