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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

独自の営業力と信頼で 安全な野菜をお届け!
丸安青果株式会社 代表取締役社長 森宗也

 
プロフィール 兵庫県出身。学生時代は甲子園を目指し、野球に打ち込む。大学に進んだ後は学業と並行して父が営む丸安青果(株)の仕事を手伝い、卒業後に入社。大学病院への営業を機に仕事の奥深さを知り、経営を引き継ぐ決意を固めた。3代目代表に就任した後も、刑務所や外食チェーンなどに販路を拡大。「ドライブスルー八百屋」など新たな取り組みにも挑戦している。【ホームページ
 
 
 
兵庫県西宮市で野菜の卸販売を手がける丸安青果株式会社。なんとなく家業を手伝っていたという代表取締役社長の森宗也氏は、“人生初の親孝行”で大学病院への営業に成功。野球で培った“人の懐に入る術”を生かし、刑務所や外食チェーンなど次々に販路を拡大してきた。2020年からは一般の消費者向けに関西初の「ドライブスルー八百屋」も展開。「丸安ブランド」を確立しさらなる飛躍を目標に掲げている。
 
 
 

阪神・淡路大震災で自衛隊に野菜を納入

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 兵庫県西宮市に本社と物流拠点を構え、野菜や果物の集荷・販売を手がける丸安青果株式会社さんにお邪魔しています。とても由緒ある会社とうかがっていますよ。さっそくその歴史を教えていただけますか。
 
 弊社は1959年に父の義理の兄が創業した会社です。法人化は私が生まれた年でもある1976年のことでして。父の兄は若くして亡くなったため、東京の卸売市場で修業していた父が呼び戻され事業を継ぐことになりました。ただ、この仕事はトラック一台分の野菜を売っても1万円しか利益が残らないほど利幅が薄かったんですよ。これでは産地まで買い付けに行くとたちまち赤字になってしまいます。
 
タージン そうだったのですね。お父様は苦労なさったのではないでしょうか。
 
 はい。阪神・淡路大震災の際には、あらゆる取引先から返品されたと言います。普段であれば1時間程度で着く神戸の海上自衛隊に、半日かけて野菜を納品に行くと「今後、拠点を和歌山に移すことになった」と言われてしまったそうです。それで「この商売はやめてたこ焼き屋でもしようか」と両親で話していたところ、もともと弊社が野菜を納入していたほかの自衛隊の駐屯地から、信じられないほど大量の発注書が送られてきたんですよ。間違いではないかと感じた父が確認の電話をすると、「全国の自衛隊が応援に来ているから、それだけの野菜がいるんだ」とのこと。
 
タージン これは大変なことになりましたね!
 
 しかも、その駐屯地に野菜を納入していた別の会社は被災して動くことができなかったんですよ。父はすぐさま全国の産地に連絡し、ものすごい量の野菜を自衛隊に届けることにしました。農家のみなさんも「こんな大変なときだし、丸安青果さんなら代金は後でいいよ」と協力してくださったんです。
 
タージン 地道に商売を続けてきたお父様の努力が実った瞬間ですね。
 
 ええ、おかげさまで弊社の事業は軌道に乗り、高校3年生だった私も出荷を手伝うようになりました。ただ、将来的に会社を継ごうと考えることはなかったんですよ。
 
 
 
 

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